説明
セント クリスピン 6 アイレット ホール カット ミュージアム カーフ オックスブラッド
まず革を見つけました。
マテリアルリスト更新時点でミュージアムカーフが加わっていることを見落としていたんです。
凄く綺麗な色の革だなと画像で見つけ、よくよく調べるとミュージアムカーフ。
即座に使う事にしました。
赤茶ともミッドブラウンとも言える絶妙の色です。今までミュージアムカーフを好んで色んなメーカーに依頼してきましたが、この色合いは初めてです。合わせる洋服で表情を変える複雑な茶と言えます。
※後日談「ミュージアムカーフのスワッチ(革見本)ないから送って~」とメールしたら、ルーマニアのマリアから「この革は次仕入れる予定ないからスワッチはなし」と返信がありました。結構希少なモデルになったかもしれません。
モデルは、この革を最大限活かしたい思いでワンピース、一枚革によるホールカットにしました。
サンクリスピンには5穴のホールカットも存在しますが、当店では6穴を採用。
華やかな色合いを少し引き締める意味でレース間隔の狭い6 eyelets whole cutにしています。
当店のホールカットはシンプルだからこそシルエットに拘っています。
ヒールは4ミリアップキューバンスタイル(通常の高さより4ミリ高くし、下に向かって傾斜を持たせた仕様)
そして、当店のDerby 5 eyelets punched cap toeに採用した形状と同じく、少しヒール部分コバに張り出しを持たせ、そこからグッと絞るキューバンヒールです。
気持ち張り出しを付ける事でより靴自体の丸みや立体感が増す仕掛けとなっています。ラウンドトウのモデルでは初の試みです。仕上がりからして正解だったと思います。
これは当店独自の仕様で、伝えるのに苦労した形状です。(当店のサンクリスピンはルーマニアの職人と直接やりとりをする事で独自の仕様、モデルを生み出しています)
このホールカットは、とてもシンプル且つ、インパクトもあります。
それを利用しあくまでもドレッシーに纏めるもよし、カジュアルな装いに落とし込む事も出来る靴です。(極端な例ですとジーパンに合わせて華やかなカジュアルに)
この靴の持つシンプルで美しいシルエットとミュージアムカーフによる複雑な色合い柄を、是非色々なコーディネートでお楽しみください。
シューツリー付属しております。
木型に沿ったハンドメイドシューツリーです。