田中十靴店では、当店取り扱いのSaintCrispin’sのモデル以外でも一足からのオーダーをお受けしております。
オーストリアのシューメーカーSaint Crispin’sはルーマニアに工房を持ち一足一足ハンドソーンウェルテッド製法により製造される非常に希少な靴です。(わずか月産80足)
今回は実際オーダー頂いた靴を徹底解剖してみようのコーナーです。
どんな指定をかけたのかご覧ください。
まずモデルですが全部把握は無理です。
当店でご用意するカタログや画像、インスタ等なんでも来いの中からモデルを選択します。
※画像等によっては品番を確認するお日にちを頂く場合がございます。
こちらのモデルはSaint Crispin’s Lookbookに掲載されていたモデル515です。
こちらのオーダー靴には異なる革三つが使われております。
つま先と踵にはクラストカーフのライトブラウン。(サンクリスピンの色手仕上げ)
ヴァンプにはインカカーフ(グレインレザー)のライトブラウン。
そしてレースステイ部にはシュランケングレインのミディアムブラウン。(因みにこの革、革見本にもないしリストにも載ってません。調べて指定かけました。根性や!!)
三つの革をこの靴のデザインに溶け込ませるの非常に苦労しました!!(指定かけんのも苦労したけど…)
当初、元となる靴の写真ではヴァンプ部にインカカーフのミディアムブラウンが使われていました。これは少し仕上げが違ったり使った革の色合いが濃かったり、シボが粗かったりした場合、キワモノになる可能性があると判断し
インカカーフをつま先の色合いに近いライトブラウンに変え、3素材使いながら色合いはコンビという風にご選択頂きました。(オッケー!!いい感じに仕上がった思います)
このカーブウイング素敵や...
丁度いいのでここも指定のご説明
メダリオン選べます。(無しも出来ます)
何と17種類!!
もう想像力フルに稼働させるしかありません。
今回はカーブウイングのバランスに合わせてつま先に向かって窄まっていくメダリオンをご選択頂きました。
このレース部分、ハトメですね。
色はダークブラウンで上4つをちょっと脱ぎ履きしやすいようにスピードホック指定。
色も豊富です。(6種類)
裏ハトメにしてドレッシーに仕上げたり、スピードホックなしで上までハトメ付けたり。兎に角色々!!
こういう部分でまた違った雰囲気に仕上げたり出来ますからね!!
アッパーはこんなもんかな?
細かく言えばライニングの色も変えれるし、ブーツなんかであれば後ろ引っ張るプルタブの色も選べるし、
その他要相談ですわ。聞いてみたらあったなんて革もあったし...
まだまだあるんですが長くなるので本日はここまでとさせて頂きます。
今回は主にデザインや革、アッパーに関してのオーダー内容を書いてみました。
次回はここも大事!!底回りについてのオーダー内容を徹底解剖してみたいと思います。
よろしければまた覗いてみて下さい。
そして皆様のご来店を心よりお待ちしております。