説明
インドネシアに工房を構える靴職人Emil Rahmana Putraが代表を務めるWINSON SHOEMAKERに底周りをワーク仕様にした全く新しいノンジャンルな靴を依頼しました。
WINSON SHOEMAKER×田中十靴店 DRESS MONKEY SHOES
あえてドレスシューズに用いられるスクエアトウラストを使用したドレスモンキー。
黒モデルは敢えて外ハトメ(metalアイレット)を排しました。そうする事でよりミニマルに、ドレッシーにも履いて頂けるようにしています。
ドレッシーなスクエアトウラストに360°ノルベジェーゼハンドステッチにてボリューム感と立体感を加えています。ハトメもない真っ黒な靴に白ハンドステッチがひと際アクセントになっています。
ソールはワークブーツに用いられるDR.SOLE(ゴムとミッドソールの間にもう一層革を挟んでいるので実質トリプルソール仕様です)
革は透明感あるイルチェア社製ボックスカーフのブラックを使用しています。木型同様、アッパーに使用する革はドレスシューズに使用する革を選定しております。
WINSONは小規模のSHOEMAKERです。革はその時手に入る革を確認し田中十靴店で選び仕入れてもらっています。その為同じ革でまた同じ靴を生産出来る確証はありません。文字通り希少性の高い稀有なシューズと言えます。
先にも書いた通りドレス、ワークというジャンルを超えた全く新しい括りの革靴です。
お客様の見え方、捉え方でコーディネートや場面を選んで頂ければと思います。
このシルエットを活かし敢えてスーツスタイルにも合わせて頂きたい靴です。
そしてモンキーシューズではイメージしやすいデニムパンツ等に合う事は必然。ふり幅の広い靴となっております。
是非、この靴で新たなコーディネートをお楽しみください。
Emilは元々ワークブーツの製造を行っておりMIDASBOOTMAKERというワークブーツブランドを持っています。
そこで当店では、WINSONのドレッシーなラスト、仕様、革を用いて、底周りをMIDASのワーク仕様に。全く新しいノンジャンルな革靴を提案しWINSON SHOEMAKERとしては初のready-made shoesを当店で販売する事となりました。
実は、私は2年ほど前からドレスシューズでありながら底周りはワーク仕様の靴を当店で企画し販売したくメーカーを探しておりました。しかしドレスシューズ、ワークブーツを両方生産できるメーカーは中々ありません。
木型、部材の違い。そして何よりそれぞれの持つ雰囲気を表現する事が難しい。オマージュ的な仕様ではなくリアルドレス、リアルワークを纏う靴を作る為探した結果ようやくWINSON SHOEMAKERに辿り着きました。
WINSON SHOEMAKERは一足一足手仕事にて製作する注文靴のみの生産を行っており、既成靴のオファーに関しては断っていたそうです。実際、私がドレッシーな注文靴仕様の靴を既成にして欲しいと頼んだら断っていたとエミルは言っていました。
そもそも私が欲しい靴が全く新しい仕様であった事でたまたま実現したready-made shoesです。
勿論Winson×田中の靴は一足一足ハンドソーンで仕上げられています。