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これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の五 デザイン編

Date
11月, 30, 2022
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これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の五 デザイン編 はコメントを受け付けていません

私はサンクリスピンを始める際、オーストリアのサンクリスピン事務所に出向きました。

代表のフィリップとお話しその場で当店の黒、ブラキッシュパープルは出来るか?等打ち合わせをし取引する事となりました。

その後フィリップ曰く、「靴の細かい事はルーマニアの職人と話してね~」という事でそれ以来ずっとルーマニアの職人とメールでやり取りをし、商品をセレクトしています。

私も靴に携わって結構長いので、これは出来る、これは無理、これ出来そうは大体わかります。

なのでこれ出来る、出来そうは職人に確認し大体実現してきちゃいました。

部分的なパターン変更は勿論、通常オーダーでは指定が中々難しい事が当店では可能です。

そしてついには靴のパターン、デザインを作ってもらうようになりました。

※パターン代をお支払いしております

Saint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue Black

今回一からパターン作ってしまったSaint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogueのデザインのご紹介です。

外側
内側
正面

私の頭の中で文字通りグルグル回っていたデザイン。外側がローグウイングでグルっと回って内側はショートウィング。

私は捻くれてるのか、非対称な物が結構好きです。対をなす靴なので両方揃うと対象、ここも気に入っています。

職人にこんなデザイン出来るかな?とまずはメールで相談。インサイド、アウトサイドのイメージを送りました。そうすると返ってきた返事は、「2足どちらも出来るよ」

いやいや2足の靴じゃないです。内と外でデザインが違う1足の靴です。

こんな感じのスタートです。

ようやく職人にもご理解いただけたところで、まずこのパターンは大きいので各サイズ毎に作る際、毎回お値段が高いとの事。ここも重要です。

シームレスバック

そして極めつけは、踵の中央で革を継ぐか継がないか。勿論継がない方がよりパターンが大きいので高いです。継がない方が後ろからの見た目格好いいよな。職人も「継がない方が格好いいけどね」という最後の一言。

ここはもう妥協せずいこうと...

継ぎ目を踵の内側まで持ってきました。ここで継ぐならもう一つ仕掛けよう。

内側に小さなウイングを設けました。

仕様が決まり出来上がりを見た事がないのに発注。

この時点でまだ想像の靴です。

しかしサンクリピンの職人さんは非常にセンスがいい。作っている靴、当店でお願いした靴からセンスを信頼しているのでそのままGOです。

  • Saint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue Black
  • 価格 ¥257,400(税込)
  • 素材 Crust calf, hand stained
  • 色 Blackish Purple(紫を極限まで黒に近づけた手染め)
  • 底材 8㎜ leather sole
  • ヒール 4㎜アップピッチドヒール
  • 製法 Norvegese hand stitched
  • ウィズ F

※木型に沿ったハンドメイドシューツリー付属しております。
価格はシューツリー込の価格です。

仕上がりはバッチリです。私のイメージを寸分狂いなく再現してくれました。(クリスチアーナ有難う!!)

とても自然に見えます。よく見ると内と外でデザインが違う。そして右足、左足。対をなすと対象になる。

さり気なく違いを生み出すアシンメトリックなフルブローグが完成しました。

フルブローグはその重厚さから、まさにクラシックなスーツスタイルを完成させます。

そこにほんの少しの遊びを

またフルブローグ自体はスポーティなデザインである側面からカジュアルな装いにも適します。

このボリューム感と穴飾りで華やかな普段着を演出しましょう。

カチッとしたスタイル、普段着のカテゴリーを超えたノンジャンルな当店のフルブローグをお楽しみください。どちらのスタイルも実現してしまう素敵な仕掛けがまだまだ御座います。

続きはまた今度、または店頭にてご説明致します。ホームページからのご質問も大歓迎です。

商品ページはこちらよろしければご覧ください。

皆様のご利用を心よりお待ちしております。

gidai

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