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これやからSaint Crispin’sはやめられへん 其の七 底周り編

Date
2月, 12, 2023
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これやからSaint Crispin’sはやめられへん 其の七 底周り編 はコメントを受け付けていません

当店がデザイン制作を依頼しパターンを作ってもらったSaint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue

Saint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue Brown

¥257,400(税込み)

素材 Russian calf(Hatch grain)
色 Darkbrown
底材 Norvegese hand stitched leather sole
製法 Norvegese Hand sewn
ウィズ F
※木型に沿ったハンドメイドシューツリー付属しております。
価格はシューツリー込の価格です。

商品についてはこちらをご覧ください

デザインについては其の五其の六でご紹介して参りましたが、今回は底周りについて書きたいと思います。

靴全体の印象を決定づける底周り、当店独自の指定をしておりますのでご覧ください。

ドレッシーな木型を使用した内羽式のフルブローグ

そこにあと少しのボリューム感を加え立体的な足元を実現する為、ノルベジェーゼハンドステッチを採用しました。元は水の侵入を少しでも防ぐため考案されたステッチですが、このハンドステッチが靴自体、更には履いた時の足元の立体感を生み出します。

ストームウェルトまでいかない張り出し感

分かりやすい所ではトリッカーズ、カントリーシューズのストームウェルト、張り出しが広いとカジュアル感が出ますね。

そこまではいかない、あくまでドレッシー且つ抜け感のあるフルブローグを目指しました。

特筆すべき点がここ

ウイングのラインに並行してストレートに伸びる底周り

アウトサイドロングウイングに合わせノルベジェーゼハンドステッチを外側全面にヒールまで伸ばして

ウエスト部分のみ釣込んでもらいハンドステッチはなし

そしてインサイドはショートウイングに合わせウエスト部分にはステッチを掛けず括れを持たせて

ウエストは通常通り釣り込まれるのでペイス留め、外側は縫っているので釘留めなし

外側はストレートに、内側はグッと中に入り靴自体の括れ、立体感を持たせて

この仕様はルーマニアの工場の職人と直接やり取りをする当店ならではの仕様です。

(実際サンクリスピンのオーダーメニューには存在しません)

更に仕掛けあり

ヒールの高さ4㎜アップし尚且つ接地面に向かって絞るキューバンヒール

踵部分までノルベジェーゼハンドステッチを掛け、ボリュームを出し言わばカジュアル感を持たせた仕様にドレッシーに見せる為のキューバンヒールを付けて見ました。

私も今まで行った事の無い仕様です。しかし、そもそもデザインも今までに見た事のないデザインの為もうやってみよう。欲求にかられ指定しました。

結果、独特の傾斜が生まれ靴のデザイン自体が浮かび上がる仕掛けとなりました。

底周りも含めてアシンメトリックなフルブローグに仕上がっております。

ドレッシーにスーツスタイルに履けて、尚且つスポーティーさを活かし普段にも履いてみようか?という欲求にかられる一足に仕上がっております。

その為のデザインであり、底周りバランスです。

是非お試しください。

当店にサイズのご用意がない場合は受注生産させて頂きます(納期は約2か月半)

サイズは当店にて合わせて頂きご注文頂くか、ご来店が難しい場合はサイズサンプルをお送りしてサイズ確認して頂けます。(オンラインにて決済後サイズサンプルをお送りします)

※お客様のご都合による商品の返品はお受けできません。予めご了承下さいませ。サイズに関しましてはサンプル試し履き後変更可能です。

gidai

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