そもそも洒落たものが欲しい場合、ちょっとでも人と違う物を求めて探す事ってあるんじゃないでしょうか?
しかも人と違うけど決して突飛ではない物を探すのが男の性かと...
流行はそうやって緩やかに変わるのかな?と思っています。しかも個人的には流行に流された感は出したくないみたいな。ややこしな~
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私もその一人
全くおんなじは何か面白くない。ほんのちょっとだけ違う事をしたい。でもあからさまに主張しない程度に...
だからこのローファーなんです。
コインローファーのコインの穴を無くしたその名もキャッシュレスローファー!!
(コイン挟めないからコインレス→昨今の風潮に合わせてキャッシュレス。微妙にダッサいネーミングですが物は格好いいです)
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デザインを田中十靴店でリクエストしました。(うちにしかないです。いまのところ)
違いを生み出しながら主張し過ぎないバランス、これです。
靴のメーカーさんは何かを付け足す事は嫌がりますが、省く事は結構オッケーしてくれます。
そこらへんは経験上分かってる。
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リクエストしたら即パターン作ってくれました。(ホンマ数分で返信あり)
頼んだことはとってもシンプルですからね。
でも実は私が頼んだ元のパターンが載っている木型はスクエアラストだったんです。画像のとおりモカステッチもスクエア。
何故スクエアバージョンのパターンを頼んだかというとラウンドバージョンのローファーのサドルパターンにはバンプ部分のモカの延長線にステッチが入っていたんです。スクエアラストの方にはサドル部にステッチがない。
コインの穴を無くすのでそこは出来るだけステッチなくスッキリさせたかった。
こんな経緯です。
で指定したラストはTLB Mallorca アーティスタコレクションのエレガントなラウンドトウラストGOYA
意図を汲んでくれたら嬉しいな程度の期待を込めて。
パターンはそのまま行くならスクエアのモカ縫いが乗っかるかな?と思ってました。
それもありか?今まで見た事ないし...
で、ドキドキしてたんですが仕上がりは
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ちゃんとラウンドトウラストに沿って丸いモカステッチ!!
TLB Mallorca流石です。トニー有難う!!
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このミニマルなデザインのローファーにはラウンドでありながらエレガントなラストを使用したかったんです。
アメトラ的なショートバンプのローファーとは一線を画すローファーにしたかった。
そこでTLB Mallorcaのアーティスタコレクション、ドレッシーなラストGOYA を指定しました。
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スッキリしていてもロングノーズノーズしていないパターンの妙
あとちょっとデザインのバランスが違えばシャープさが強調される木型です。
凄く上手く纏まっていると思います。
![](https://i0.wp.com/tanakajukkaten.com/wp-content/uploads/2022/07/DSC_1802.jpg?resize=1024%2C682&ssl=1)
話は戻りますが人とちょっと違う物が欲しい、あからさまな変化ではなくて。
世には定番とされるデザインやフォルムが存在します。それはそれで素敵です。完成されていると思いますし私もやっぱりこれだね!というのは存在します。
でもそこにほんのちょっとの変化を加えて人とちょっと違う事をしてみるのも定番と呼ばれるものに少しのスパイスとなって楽しいかな?とも思います。
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また話は変わりますが、フォーマルとはルールです。もう決まり事です。これはこれからもこんなルールがありますよと残っていくんでしょう。
しかし、服の話でよく聞かれるクラシックなスタイルというのはどうでしょう?
これは決まり事ではなくて、なが~い年月によって作り上げられた慣例、慣習によって成り立っています。
したがって今後も緩やかにですが変化していくんでしょう?
100年とか前なんですかね?スエード靴をスーツに合わせるのはご法度な時代にウィンザー公がフランネルのスーツにスエード靴履いちゃった。これが流行し今に定着しています。
凄く長いスパンで変わっていくんでしょうね。
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TLB Mallorca Model 242 Museum Calf Negro
価格 ¥73,700(税込)
素材 MUSEUM CALF
色 NEGRO(BLACK)
底材 Single leather closed channel sole
製法 Goodyear
ウィズ F
(シューキーパーは付属しておりません)
ほんのちょっと人と違う物が欲しい。違うスタイルをしてみたい。
これもコーディネートを楽しむ一つのマインドです。
自分の中でのご法度をちょっと緩和してみるのは如何でしょう?
そんな心を擽るローファーに仕上がってると思います。
よろしければお試しください。
皆様のご来店、ご利用を心よりお待ちしております。