もっと光を

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  • 3月 30, 2020

Saint Crispin’s

モデル668 Elastic sided plain loafer サイドエラスティック

光、色、シルエットを最大限活かす。

フォルムを存分に楽しむ。

色、黒ではなくBlackish-purple田中十靴店の独自色。
パープルの革を限りなく黒に仕上げて。

光の陰影をとことん味わうシンプルデザイン。

グラマラス、シームレスバック

兎に角フォルム。

滑らかな艶、鋭角つま先

靴ベラでスコンと。サイドエラスティック。

スーツに合わせて。

ローファー同様の扱い、カジュアル使いも。

色、シルエット、デザイン、全て陰影に拘る。

足元に滑らかさと鋭角さの融合を

Saint Crispin’s MODEL 668
価格:¥232,100(税込)(シューキーパー込)
ラスト B-CHISELED
素材 CRU
色 Blackish-purple
底材 Single leather sole
製法 Hand sewn welted
ウィズ F

皆様のご来店をお待ちしております。

TLB Mallorca

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  • 3月 25, 2020

TLB Mallorcaは、長年ヤンコ社のCEOとしてヤンコブランドを発展・成長させた、Toni Llobera Barcelo氏が、スペインのマヨルカ島、インカにて自身のイニシャルを冠して熟練の職人達と2017年にスタートさせたブランド です。

 TLBを初めて知ったのはインスタグラムの画像でした。その靴画像の見事な立体感、靴の底ウエストの括れに惚れコンタクトをとることとなりました。実はこのクオリティーの靴なら相当の価格の靴である事を覚悟してコンタクトをとったのですが、実際の価格は私の予想より遥かに低価格でした。私はメールでのやり取りの中で本当に全てをスペイン自社工場にて製造しているのか質問した程です。(何かカラクリがあるのでは?と疑いたくなるほど)そのくらい靴に高級感、雰囲気があったのです。

実際に、Toni に会い工場を訪問する事でその疑いはすぐにはれます。

Toni LloberaBarceló氏はTLBを経営する代表でありながら一人の職人です。

従って靴を作るうえで元となる革質から、各製造工程に至るまで非常に拘りがあります。

実際使われている革はフランス・アノネイ社のカーフスキンを中心に最高品質と言われる革を贅沢に使用し製造されています。

また、Toni自身が仕上げの質や、傷、製品の革の状態をチェックしていたのが非常に印象に残っています。

TLBの靴は熟練の職人達によるグッドイヤーウェルテッド製法にて作られます。確かな技術と拘り、更にモダンテイストを絶妙なバランスで融合させた靴がTLBシューズです。

Saint Crispin’s

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  • 3月 25, 2020

サンクリスピンはオーストリアのシューメーカー。

こちらの靴との出会いは、前職のシューズセレクトショップで取り扱われたのがきっかけです。まず目がいったのはその靴自体のフォルム。手縫いで縫い付けられることによる見た目の立体感、ミシンで縫う事では出せない繊細な曲線を描いていることでした。

勿論それは履き心地にも反映されます。足入時に靴の丸みを感じることが出来ます。歩行時には足の動きと靴の屈曲の連動を感じることが出来るのです。これは手で縫い付けられるハンドソーンウェルテッドシューズの醍醐味ですね。

また伝統にのみにとらわれず、その確かな技術にモダンでユニークなデザインが加わっていることも特筆すべき点です。

道具として重要な履き心地、丈夫さのみならず、足元にモダンな雰囲気を醸し出すデザイン、革靴の持つ美しさ、全てが最高水準の靴、それがサンクリピンです。

サンクリスピンは、 東欧の伝統的な手縫いによる靴づくり技術を継承するルーマニアの工場にて生産されています。熟練職人28人によるハンドソーンウェルテッド製法にて生産される靴故、年間生産数は約1500足に限られ非常に希少な靴とも言えます。
希少な靴サンクリスピンの世界観を田中十靴店のフィルターを通してご紹介させて頂きます。是非お試し下さい。

つま先の形状●▲■

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  • 3月 23, 2020

つま先。

丸いのやら、尖ってんのやら、四角いのやら色々ありますね。

呼び名も色々。

ラウンドトウ、エッグトウ、ポインテッドトウ、スクエアトウ、チゼルトウ。

因みに私はある時お客様に言われてからつま先を「トゥ」とは書かなくなりました。つま先は普通に発音すると「トー」ですよねと。

そういやサッカーやってる時、つま先で蹴るのトーキックて言うてたっけ?

で「トウ」とでっかいウで書くようになりました。(どうでもええか)

戻ってつま先形状の話

【画像:TLBのタッセルローファー モデル546 ラウンドトウ】

イメージの話ですよ?(誰もそんなん思ってなかったらごめんなさい)

ラウンドがやっぱクラシックでスクエアとかポインテッドとかは前衛的なもんなんやろか?

【画像:サンクリスピンのパンチドキャップトウ モデル513 チゼルトウ】

いつぞや、当時ガジアーノ&ガーリングのビスポーク担当をしていたダニエルに質問をする機会がありまして。

世間的には、ラウンドがクラシックでその他はちょっと最近みたいなイメージがあるような気するけどイングランドとかではどうなん?

【画像:NAVYスエードホールカット 私物 ポインテッドトウ】

答えは「そうとも言い切れないよ」

では何故ラウンドがクラシックなイメージなのか?

それは数の問題。

グッドイヤーウェルテット製法が主流になって世界大戦が起こり軍靴が大量生産される。

生産された靴はラウンドトウ多い。その後の靴生産も然り。

なんでラウンドなのか?

→答えは簡単、作りやすいから。

そりゃ革をつり込むのに四角とかより丸の方が量産しやすいわな。

結果、出回った数からしてラウンドトウがクラシックというようなイメージが付いたんだと。

でもグッドイヤーウェルテッド製法が出来る以前、ハンドソーンウェルテットの時代に四角いつま先や鋭角なつま先の靴もちゃんと作られていた。

【画像:トリッカーズ、1829コレクションのブーツ(パターンオーダー品私物、実はハンドソーン) スクエアトウ】

1829年創業トリッカーズ、1829コレクションの木型はスクエアトウ

【画像:サンクリスピンのローファー モデル 111FNA ラウンドトウ】

【画像:サンクリスピンのサイドエラスティック モデル668 チゼルトウ】

数という意味では、長い時間をかけ多くに広まったラウンドトウがクラシックであるというのも間違いではないし、鋭角なトウの物が歴史の浅い流行りものでもないからクラシックではないとはならない。

まあまあこんな感じの話やったと思います。

実際そうなんやろな~

「ラウンドがクラシックやから俺はラウンドトウの靴しか履かない」

「スクエアがドレッシーやからスクエアトウの靴しか履かない」

そんな食わず嫌いみたいなんは嫌や!!

【おフランス軍パンにサンクリスピンのローファー モデル111FNA】

どのつま先も自分のスタイルに取り入れて着こなせた方が格好いいじゃないですか?

(例え自己満足でも)または食わず嫌いせずに試した上での好みでありたい。

ある程度知った上で、こうじゃ無ければみたいなのを取っ払って色んな形のつま先、コーディネートに取り入れたいな思てます。(これも立派なお勉強、ずっと)

【NAVYスーツにTLBのブラインドブローグ モデル106】

田中十靴店では、色んなつま先形状にそれぞれ格好いいバランス(自分が好きなデザインバランス)があるんじゃなかろうか?(独断!!)

それを追求したいな思ってます。

このデザインならこのシルエットが恰好ええんちゃうやろか?この木型にこのパターンのっけたら恰好ええんちゃう?(あくまでも私見)

なんかどれも取り込めた方が絶対楽しい!!

靴を楽しく履く、且つ新しいコーディネートに挑戦するお手伝をさせて頂ければ幸いです。

ご来店をお待ちしております。

この括れあり得へん

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  • 3月 15, 2020

先日、サンクリスピンのハンドラスティングについて書きましたが

田中十靴店でセレクトするもう一つのブランドがTLB mallorca

こちらの靴の製法はグッドイヤーウェルテッド製法。ミシンにてウェルトを縫い付ける製法ですね。TLBがどうやってつり込み作業を行ってるのかは工場行ったのにちゃんと見てなかった(すみません)

でもグッドイヤーウェルテッド製法の靴でここまでの立体感ある靴そんじょそこらに転がってない!!

今回はTLBの靴をいっちょグルグル見渡してみましょう。

先ずはこの丸みを帯びたウエルトとアッパーの境界線を見て頂こう。

これだけ丸く立体的に仕上げる技術。

ヒールカップはまさに人の踵の形してる!!

ウエストにかけてのこの丸み!!丸く光る光る~すんごい曲線!!

履き心地は勿論、この丸みが無駄なく足を美しく見せ且つグラマラスな印象を与える。

つま先セミスクエアトウ

肩、襟、折り目の利いたパンツ等、角で構成される男の仕事着スタイルに当然溶け込むトウの形状。

そのつま先、アップで見ると極限まで角を削ぎ取りつま先のみ誇張することなく溶け込む正にセミスクエア。

あり得ないほど踏まず内側に入ったインソール

その分アッパーの革は多く巻き付いておりアッパーが土踏まずをやさしく支えてくれる感覚。

そしてここを見て欲しかった!!

あ、ウエスト消えてる。

この踏まず!!

この括れあり得へん!!

グッドイヤーウェルテッド製法です。ちゃんと縫ってるんですよウエスト部分のウェルト!!

これは履いた時違い出る!!やっぱり足元のっぺりよりブリンブリンしてる方がいい!!

最後に底回りの括れ

TLBはその拘りから木型自体に名前を付けるほどのメーカー。

ご覧頂いた木型はTLBアーティスタコレクション(上級ライン)にのみ使用されるPICASSO。

履いたところ想像してみて下さい。(足。綺麗ですね)

一度お試し頂きたい一足です。

TLB Mallorca

モデル 107
価格:¥67,100(税込)(シューキーパーは付属しておりません)
ラスト PICASSO
素材 VEGANO(Anonnay)
色 MARRON
底材 Single leather sole
製法 Goodyear Welted
ウィズ F

皆様のご来店をお待ちしております。

仕掛け満載
パンチドキャップトウ

田中十靴店がセレクトしたサンクリスピンのパンチドキャップトウ!!

履き心地、また見た目シルエットとなるラスト(木型)はB-CHISELED。

鋭角なつま先と靴自体のどっしり感が合体したようなラスト。

この木型を採用する事はサンクリスピンのオフィスに行く前に決めてました。

そしてこの木型に乗っけるパンチドキャップトウはこのモデルと既に自分の中では決まってました!!

このボリューミーでありながら鋭角さを持つつま先のラインを活かす為 キャップ部分の継ぎ目のないモデルを選択

継ぎ目なしのキャップどアップ

このつま先のシルエットを横一文字に遮るのがなんか勿体無くて継ぎ目なしイミテーションブローグ選んだ!!

滑らかな曲線と鋭角なつま先の共演!!

シームレスの踵。

この丸み、踵を抑え込むのではなく包み込む形状

そして後ろ姿もまた美しい!!

贅沢に二枚の革で構築されたパンチドキャップトウ

この迫力あるつま先形状!!

まだまだあります

色!!実は真っ黒ではなくパープルを限りなく黒に仕上げてもらった田中十靴店別注の色Blackish-Purple!!

黒と同じ使い勝手なのにちょいと人と違う雰囲気を出せる色の靴を作りたかった。

「例えばの話やで~?パープルの革を限りなく黒に仕上げる事って出来る?」とフィリップに尋ねた所、「出来る!!」と即答。その色の名はBlackish-purple。

微妙に仕上げの色加減の違う革サンプルを3パターン作って私ところに送ってくれました。細部まで妥協を許さないサンクリスピンによる田中十靴店オリジナルカラー!!

パッと見は黒に。

光の当たり加減により浮き出るようにパープルが。

初めて実物を見た時の色の印象は茄子紺。

やっぱ横のライン恰好ええな~

スーツスタイルを引き締めるシルエット、そして色

でもそこには他の人とほんのちょっと違う仕掛けが満載!!

こんなん好きなんです。

Saint Crispin’s  MODEL 513

価格:¥232,100(税込)(シューキーパー込)

ラスト B-CHISELED

素材 CRU

色 Blackish-purple

底材 Single leather sole

製法 Hand sewn welted

ウィズ F

革の継ぎ目を必要最小限に留めた美しいライン

そしてクラシックな佇まいのパンチドキャップトウ。

ベーシックなデザインでありながら仕掛け満載のSaint Crispin’s 513パンチドキャップトウ。奇抜でない分密かな楽しみ、喜び!!

是非味わって頂きたい。

いつもの黒靴と同じようにコーディネートしてみて下さい。

いつもとほんの少し違うコーディネートが完成するはずです。

皆様のご来店をお待ちしております。

履き心地の元
ハンドラスティング

サンクリスピンの靴はほぼ手作業にて作られます。製法はハンドソーンウェルテッド製法。ミシンでウェルトを縫うグッドイヤーウェルテッド製法が出来る以前から行われていた人の手によって縫い付けられる製法ですね。

ハンドソーンウェルテッドの靴は中底、本底との一体感と言いますか、履き始めから足の動きと連動する感覚が味わえる製法。足入れ感が丸い!と私は感じます。

そしてもう一つ!?

忘れちゃならないのが、ハンドラスティング。(手で木型に革をつり込む作業)これが履き心地にかなり影響を与える部分なんです。革は弾力性ありますが言うても靴になる前は平べったいもんです。それを無理やり木型の形に癖付けしていくわけですからそこは機械でガッシャンやるより、細かな微調整の利く手の方が勝っていますよ。

特に履き心地の元となる木型が足なりに近づくほどこのつり込み作業は厄介。

人の足はつま先と踵を一直線に結んだ場合、甲の出発点は内側にあります。グンニャリよじれてる訳ですね。それに沿って木型を作り、そこに革を巻き付けるとこんな感じ。

【画像:サンクリスピンのローファー左足 モデル:111FNA】
真後ろから見た画像シューツリーを見てもらってもわかるとおり甲のトップいい感じに内側に入ってますよね~。

【画像:グッドイヤーウェルテッド製、私物】

サンクリスピンではないグッドイヤーウェルテッド製の靴(私物)

サンクリスピン程グンニャリはしてません。(この靴はこの靴でメチャメチャ履きやすいんですけどね、私は) 勿論、機械でつり込みを行う靴にも足なりに成形された木型を使った靴はあります。

でもこっからサンクリスピンのハンドラスティングなら

【画像:サンクリスピンのパンチドキャップトウ モデル:513】 

内側に入った甲のラインとは別に外側にグッと低くなって小指側に滑らかに広がっていきます。これ!機械つり込みで出すの難しいんちゃいますかね?少なくとも私は機械製でここまでの立体感見たことない。

【左:サンクリスピン 右:グッドイヤーウェルテッド製、私物】

踵とつま先中心を直線で結んだ際、足の甲は内側に位置します。靴自体の甲がつま先、踵、直線状にある場合、足を入れると甲は外側に逃げ小指側に足が持って行かれます。これが全てではありませんが小指痛くなる一要因です。

サンクリスピンの靴履くと足を内側に寄せてくれる感覚あります。外側の方向に足が逃げていかない感じ。

因みにつま先、甲、踵までが直線的に結ばれる靴の方が製品としては作りやすい。そりゃそうです革を巻き付けやすい。

やっぱりサンクリスピンの靴作り、手間暇かかってるんですね~!!

【画像:サンクリスピンのプレーントウ モデル:118】

光の当たり加減で分かります。甲が内側に入って小指側に広がりながら低くなってる。

靴ブラッシングする時、甲のラインにブラシが引っかかるんですよ。

とまあ書いたらこれだけの感じですが、最初にも書いたとおり、こんな形に革を無理やり癖付けして底まで釣込む作業。これメチャメチャ大変な作業やと思うんですよ。

で、ここまで来ると機械式より手作業にて作られる靴が全ての面で勝っているのか?となる訳ですがデメリットもあります。手で作るので機械式より量産出来ない。時間、労力かかるので値段高い。

そして勿論、どんな靴もですが一概に皆さん履き心地いいですよとはならないです。相性もありますから。先ずは足入れてみましょうよ!!

一度履いてみる価値はあると思いますよ~。

それと

手でつり込み、ウェルトを縫い付けられた靴そのものの立体感というのも履いてご自分のコーディネートに溶け込ませて頂きたい!!

見た目も美しいですから。

履き心地も当然大事ですが、その靴が自分をよりエレガントに見せてくれる靴。

それも満足感を得られる一つの要素だと思うんですよ。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。