靴屋のカバン 其の壱

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  • 10月 5, 2025

UNORTHODOXに依頼し作成した当店エクスクルーシブバッグCHARIY BAG

自分自身、そろそろ新しい鞄が欲しいな~と思っていたんです。そして出来ればこれを機に当店オリジナルの鞄が作れたら楽しいな~なんて夢を抱いていたわけです。

まさにその矢先!!

香港のビスポーク鞄メーカーUNORTHODOXにコラボレーションのオファーを頂きました。これは何かのご縁と思い作ってみようとなったわけです。

CHARIY BAG UNORTHODOX×田中十靴店 価格 ¥183,700 (税込)

当店の鞄CHARIY BAG

デザインはとてもシンプル

蓋の革ストラップを中央金具に通すだけのフラップブリーフケース(蓋つきのブリーフケース)

ストラップの下にはマグネットが取り付けられておりストラップを通すと固定できる仕組みです

蓋つき鞄と言えば、はめ込み式の金具が一般的ですが、とことんシンプルにしたかった為このデザインを採用しました(そもそもUNORTHODOXの鞄を始めてインスタで観た頃から、この相当シンプルな金具が気に入っていたというのもあります)

手前の箱には携帯が入るくらいのポケットが二つ
奥の箱には携帯が横向きに入るくらいのポケットが一つ

中はこんな感じ。蓋を開けると一つの箱が仕切りで二層に分かれているのではなく、二つの箱が革で継ぎ留められ独立した格好になっています

そしてこの持ち手

フラップ(蓋)に持ち手を付けるのではなく、中の革に付ける事で持ち手が内蔵型になっています

大きさは通常のブリーフケースより幅、高さ、厚みすべてがコンパクト

少し小さく、持ち手も内蔵式の為、ドキュメントケース、クラッチバッグのように脇に抱えて持つ事も可能です

取っ手を出せばブリーフケースになる仕掛け

使われている革はSaffiano Leatherのネイビー

非常に細かいクロスハッチ(斜線模様)のエンボスカーフ

型崩れしにくい革ですが見た目に反して持った感じのモッチリとした感触が魅力です

耐水性・耐傷性・汚れにも強い革です

二層に分かれた箱は内側のマグネットで固定される仕組み
フラップの反対側にはジッパー式のポケット

私の勝手なイメージですが、お仕事時に御使いの際は、取っ手を出してブリーフケースのように、少しラフな格好で普段使いの際は、クラッチバッグのようにクラッチしてという風にどちらのシーンでもお使いいただければと思い作成いたしました。

単に物入れとしての道具部分だけでなくコーディネートの一部としての機能も楽しんで頂ければ幸いです

  • 価格:¥183,700 (税込)
  • 素材:Saffiano Leather
  • 色:Navy、金具色シルバー
  • 大きさ:幅36㎝、高さ29㎝、奥行き7.5㎝
  • フラップベルトの内側、二層のパネルをマグネットで固定

今回のご紹介は鞄本体について出来るだけ詳しくお伝えしました

肝心かなめ、デザインの肝

何故二層構造になっているのか?何故名前CHARIY BAG?などなど

つづきはその弐にて詳しくご紹介いたします

これやからSaint Crispin’sはやめられへん 其の十

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  • 4月 27, 2025

Saint Crispin’s U-CAP SWAN NECK, 3EYELETS DERBY

独特の湾曲を描く外羽根(通称マカフィーカット)に流れるようなUキャップをウイングチップの代わりに付けたら

格好いいだろうなという思い付きから生まれました。

 

 

Saint Crispin’s U-CAP SWAN NECK, 3EYELETS DERBY ¥297,000 (税込)

    • 素材 Shrunken Calf Leather

    • 色 Medium Brown

    • 底材 Norvegese hand stitched leather sole to ball+ heel (10mm leather sole)

    • 製法 Hand sewn

    • ウィズ F

※木型に沿ったハンドメイドシューツリー付属しております。
価格はシューツリー込の価格です。

このデザインは2021年、田中十靴店を立ち上げてまだ実質2年目の年にサンクリスピンに依頼して作ってもらったデザインです。

このモデルが当店のデザイン(パターン)自体から製作してもらう、もはや実験のような試みの第一号です。

当初はデザインサンプルという形で自分のサイズを一足だけ作りました。それをご購入頂いたため物自体がない状態でしたが、

今回特徴ある底周りはそのままにアッパーにシュランケンカーフのミディアムブラウン、メダリオンを違うパターンに変更して

New Release!

もろに余談です。

前職時代、ちょこちょこ色んなメーカーさんに自分で企画したデザインを作ってもらったりしたことがあるのですが

(気合で企画を通す!)、実はデザインから作る事は中々出来る事じゃないんです。

デザイン、いわゆるパターンをおこすのであればそれなりの数を注文する事が条件となり、規模の大きいメーカーであれば

それを満たす数は結構なものです。そしてイレギュラーな注文には、ある程度の規模のメーカーになれば生産ラインを考えると

難色を示します。それはそのままある程度の大きな取引をしている規模感の靴屋でなければ出来ないとなります。

 

アッパーマテリアル:シュランケンカーフ、この革はサンクリスピンの革リストにもありません。なんかない?と聞いたら出てきました。

そんなこんなで中々デザインからは作らないんですが、サンクリスピンというメーカーは世界的にも稀有なメーカーです。

まずハンドソーンウェルトという手でウェルトを掬う製法により靴を生産しています。当然機械生産メーカーより数は作れません。

ですが非常に小回りが利きます。

既成靴メーカーでありながら一足から注文を受けて生産する注文靴メーカーという側面もあります。

こうなるとどこからが既成でオーダーなのか非常に曖昧ですがとにかく稀なメーカーなんです。

 

17パターンあるメダリオンの中からこのモデルに合うだろうメダリオンを選定

注文靴を一から形にするメーカーであり小回りが非常に利くが故、逆に注文する側は自分のイメージした靴を作り上げる為

何が出来て何が出来ないのか非常に細かい仕様を把握する必要があります。

 

マカフィーカットと呼ばれる大胆なカッティングの3穴外羽根

田中十靴店では有難いことに、生産しているルーマニアの職人と直にやり取りさせてもらってます。

色々相談する事によって独自のデザインや仕様を実現しています。

(ホンマに絵を描いてそれを実際靴の形にしサンプル作ってもらったりしてます)

 

デザインに合わせてヒールにボリュームを持たせるためノルベジェーゼハンドステッチ指定

更に話は脱線。

世の中には別注モデルと呼ばれる靴が多いですが、それは元々あるモデルの革を乗せ変えたりソールをいじったりしているモデルがほとんどです。他にない特別感あるモデルをご紹介する為、私も色々メーカーに依頼していますが私たちセレクトする側からすると靴をメーカーに注文する際、それは毎度行っている事なので実は行ってること自体はそんなに特別とは思っていないんです。

(これを言い出すと全部別注という事にもなりますね)

 

前半分ノルベジェーゼハンドステッチ。ソールの厚みは10ミリ指定でナチュラル色のコバ。

 

ウエストは敢えてハンドステッチを掛けず括れを強調。サンクリスピンらしい木のペイス留め

 

ヒールにまたノルベジェーゼハンドステッチでボリューム感を 前半分ノルベ、ウエストなし、ヒールノルベの当店独自仕様です

私たちはメーカーにある在庫を買っていると思われている方もおられると思うのですが、実はメーカー大抵は在庫持ってません。

メーカーに注文する際はデザインサンプルを見て、じゃあこのモデルでこの革を乗せてソールはラバーソールでこんだけの数こしらえて等々、こちらから指定してメーカーがそれを承諾してくれてはじめて注文、そっから生産に取り掛かるという訳です。

話は戻りますが、デザインを一から作るという事は素材やソールを変えるいわゆる別注とは根本的にちょっと違います。

靴を形作る為のパターンを作ってもらうという事です。先にも書きましたがやってくれるメーカーは希少ですし結構やる側にも

勇気がいります。(パターン作成代もかかりますし)

だからどうなん?という話なんですが、 ちょっとでも他と違う、人と違う、尚且つ格好いいと思える靴を作りたいという思いでやっています。

そんな経緯があり、当店では他ではお目にかかれないデザインのサンクリスピンが揃えられるという訳で、今後も田中十靴店の

フィルターを通したルール内にありながらその中でちょっとした特別感のある靴を企画しご紹介できればと思います。

画像と話が全くリンクしておらず申し訳ありませんが、私の独り言だと思って何卒ご容赦ください。

モデルの仕様について詳しくは2021年に一回書いてますのでそちらもよろしければご覧ください。

詳しくはこちら

【相当な独り言】

今回ご紹介のSaint Crispin’s U-CAP SWAN NECK, 3EYELETS DERBY、一見カントリーシューズの部類に分けられそうですが

しっかりドレッシーです。スーツスタイルのシルエットを壊すことのないバランスに仕上げておりますので

是非スーツスタイルにコーディネートしてみてください。

そしてそこからのドレスダウンは非常に行いやすい仕様の靴かと思います。

靴単体で見た時ドレッシーであるかカジュアルであるかの違いはただ一点ここだと思っています。

カジュアルなシューズの一例としてカントリシューズを挙げますが綺麗めのジャケットスタイルに合わせられても

スーツスタイルには不向きです。極端な言い方になりますがドレスアップは出来ないんです。

ドレスシューズはスーツスタイルに合わせる事が前提になります。

カジュアルなシューズとドレスシューズの明らかな違いはそのシルエットです。

無駄のないスーツスタイルに合わせるには無駄のないシルエットの靴をという事になります。

今回ご紹介のSaint Crispin’s U-CAP SWAN NECK, 3EYELETS DERBYもノルベジェーゼハンドステッチながら

コバの張り出しは広くなくスーツスタイルのシルエットを壊しません。

さてここからですが、こういったドレスシューズはドレスダウン出来るんです。

しかも今回の靴は適度にボリューム感を持たせている為ドレエスダウンは想像するに容易となります。

 

フォーマルかそうでないか?という事になるとまた別次元の話になります。

フォーマルな服装は厳密にいえばルールであり何着るか履くかは全て決まっています。

(そんな決まり事を守るフォーマルな場には私なら天皇様に会う機会がない限りしないですが)

フォーマルの対義語はカジュアルではなくインフォーマルです。

カジュアルはインフォーマルの一部になります。

こんな事をゴチャゴチャ考えていると、自分が普段している格好はスーツスタイルも含めて

全てインフォーマルなんやとなるわけで、なんだか不思議と力が抜けて自由な発想で革靴履こうとなるわけです。

先にも書きました、順序だけ

  • ドレッシーな物はドレスダウンできる
  •  
  • カジュアルなものはドレスアップ出来ない(限度ある)

ここさえ押さえておけば、革靴はこうでなければ的な呪縛から解き放たれますし、カチッとした服装でも、ラフな服装でも、更に楽しく革靴と付き合えると勝手に思っております。

Saint Crispin’s U-CAP SWAN NECK, 3EYELETS DERBYで是非お試しください。

これやからSaint Crispin’sはやめられへん 其の九

どうしても作りたかったSaint Crispin’s Derby whole cut

最大の特徴はここ

ダービーなんです

でもいわゆるワンピース(タンの部分が大きいのはご愛敬)ホールカットなんです!

ここに辿り着くまでには結構苦労しました

実は一度ダービーホールカット諦めたんです

ネックだったのは価格

私が最初に書いて送ったデザインは踵で革を継ぐにもかかわらずいっさい継ぎ目のないリアルホールカットと同じと言われたんです(リアルホールカット高いんです!)リアルホールカットとかかる手間は一緒だからと...

格好いいんですが商品化するには価格も非常に重要です。何とか通常のサンクリスピンシューズの価格に近付ける事は出来ないかと、ここからディスカッションが始まります

職人とメールをやり取りする事10往復以上

やっぱり無理か?よし気持ちを切り替えて違うデザインを一から考えよう

フリーハンドで書きなぐってメールで職人と相談の繰り返し

そう思った矢先

最後に書いて送った絵の何が刺さったのかクリスチアナからサンプルを作ってみると返事をもらいました

ここから急展開、次の日にはサンプル作成に取り掛かり成功

価格面も合意、商品化する事となりました!!

この革切り返しが角度によっては引っ張ってつりこむ際リスクになるんやろうな~

デザイン的に難色を示されたのは最大の特徴であるやっぱりここ

当初、ここに革の切り替えしを作りフラップ式にすることで価格面は解消できるとの回答でした

しかし私の中の定義としてここに継ぎ目がない事がホールカットであるとの認識だったんです

ここに継ぎ目を設ければそれは外羽根のプレーントウ(それはそれで好きですがベーシックなプレーントウですね)

何か抜け道はない物かと色々職人に聞いていきますが、価格を抑えるには羽根をフラップ式にすることが前提との回答でした

私はここで発想の転換をします

サンクリスピン数々のモデルの羽根の継ぎ目を見比べていて思いつきました

以前オーダー頂いた羽根部分に革の切り返しのないエプロンダービー

ホールカットをダービーにするのではなくて羽根に継ぎ目のないエプロンダービーのエプロン部分を極限まで縮めてプレーントウにしてやろうと!!さすればホールカットになるではないか!!

結果出来上がったデザインがこの広めのタン部分という訳です

そのヒントを得たエプロンダービーの継ぎ目にたまたまパーフォレーションが付いていたので折角の継ぎ目だから装飾を凝らそうとパーフォレーションを

ディスカッションの末、捻りだされ結果生まれたのがこの独特の面構え

ホールカットには継ぎ目がない分装飾を付けにくいです。ホールカットにある装飾といえば、代表的なのはつま先にメダリオンですね

その他踵にワンポイントアザミくらいですか、限られた場所の装飾となります

ですがタン部分に大胆なカットの革切り返しがくる事でパーフォレーションを自然に取り付け可能となったわけです。

結果、靴という限られたキャンバスの上に新しいバランス、穴飾りはあるのにホールカット(プレーントウ)という稀有なデザインが出来上がりました

決して奇抜にならず、しかしシンプルな中に特別感を宿すSaint Crispin’s Derby whole cut

商品ページはこちら

ここに完成

価格 ¥298,100 (税込)

素材 Shrunken Calf Leather
色 Midnight Blue
底材 Single leather sole+Higher heel, plus 4mm, Cuban style
製法 Hand sewn welted
ウィズ F

実は、デザイン完成から商品化までまだまだ手は緩めてません

サンクリスピンマテリアルリストにない(廃番になった)革で何か使える革ないですか?

ダメもとで聞いてみましたが、聞いてみるもんですね。出てきましたシュランケンカーフ

非情に滑らか且つダイナミックな表情のシュランケンカーフ、ミッドナイトブルー

最初からシボ革を使おうと考えていたので即決

黒を考えていましたがミッドナイトブルーがあり、ほぼ黒に見えるけど比べると何か違う感

これウチっぽいなと思い選びました

そして最後の最後に

レース部のパーフォレーションより小さい穴飾りを指定しています

折角の革切り返しだからパーフォレーションを取り付けたタンの根元と同様

踵の切り替えしももったいないからパーフォレーションを

このアンバランスが組み合わさってバランスをとるのが当店の真骨頂でございます

ヒールの継ぎ目を内側に持ってくることでシームレスヒール
ヒールは当店独自指定の一度張り出してからグッと絞る4ミリアップキューバンスタイル

今までにないデザインですが決してくどくはないと思います

ホールカットです

ダービープレーントウです

さり気ない違いをコーディネートに加えてお楽しみください

WINSON SHOEMAKER

当店のエクスクルーシブとして展開しているWinson shoemaker×田中十靴店のGrit dress collection

(Grit dress collectionとは、グリット=タフさ、ドレス=クラシックでドレッシーさ、二つを併せ持つコレクションを意味する私が必死こいて捻りだした造語です)

その内容の通りドレスシューズのシルエット(木型)、ドレスシューズに使用される上質なアッパーマテリアル、ハンドラスティング、ハンドソーンウェルトにより作られた靴の底周りにリアルなワークブーツコンストラクションを合体させたタフさドレッシーさの融合コレクションです。

Winson shoemaker×田中十靴店のGrit dress collection

今年に入り、すでにコレクションの第二弾が入荷しご好評を頂いております。がしかし!

なんと製造を依頼しているWinson Shoemakerについてのご紹介をまだしておらず未だミステリアスなコレクションとなっておりましたので今回はWinson Shoemakerについてのご紹介をさせて頂きます。

Winson ShoemakerはEmil Rahmana Putra氏がインドネシアのバンドンにアトリエを構え、ハンドラスティング、ハンドソーンウェルト製法を駆使し、注文を受けてから一足一足製造する誂え靴メーカーです。

そのメーカーに何故私がエクスクルーシブ、しかも既成靴を注文することになったのか?は、話が長くなるのでその点はまた後ほど...

Winsonshoemaker×田中十靴店6 Eyelets Perforated Captoe 詳しくはこちら

2014年、Winsonshoemakerの代表であるエミルはバンドンの大学で情報工学を学ぶ学生でした。その当時、家賃を払うために、安価なブーツを製造し販売し始めたそうです。

その靴についてはお客様からのクレームが多発。

しかし、エミルはこのクレームを品質向上のチャンスと捉え、靴づくりについてオンラインで独自に学びスキル向上に努めます。どんどんのめり込み知識も増え品質が向上し、ついには自身のブランドを立ち上げる事となったわけです。

本当にブログ等を読み漁り、動画を観て独学で靴づくりをマスターしたとの事です。

Dr.Sole Halfsoleを縫い付けたワークブーツ仕様

Winson Shoemakerは設立当初、カジュアルに履けるワークブーツを製造していました。ところが時がたつにつれインドネシアの他の靴職人の間で同じようなスタイルの靴製造が盛んになり、彼は刺激がなくなったんだそうです。

因みにインドネシアには結構沢山のワークブーツメーカーが存在します。私もネットで調べたことなんですがインドネシアはかつてオランダ領であった歴史から、元々ブーツ製造が盛んでそれが時の経過とともに独自進化を遂げていったようです。

Winsonshoemaker×田中十靴店Blind Brogue Long wing 詳しくはこちら

エミルの話に戻ります

類似商品が増えた事を切っ掛けに、ベベルドブラインドウェルト、フィドルバックウエスト等の超クラシックでドレッシーな靴に興味を持ち、刺激を受けて彼はここでもなんとインターネットのみでドレスシューズ製造を学習しノウハウを習得していきます。

エミルの作り出すドレスシューズはどれも非常美しくドレッシーであり、私は発見した当初(私もインスタで発見、ネットですね)また綺麗な靴を作る人見つけたしデザインの参考にしようというぐらいにしか思わなかったんですが、同時に何かどこにも属さない彼の独自性も感じたものです。

ウッズマンヒールのこの反った形状がドレスシューズに加わり他とは違う美しさを放つ

独学で靴づくりを学んだ経緯もありクラシックな靴にあっても、彼にはどこか既成概念に囚われない自由さを感じます。

私は田中十靴店を立ち上げた当初から、インスタで自然にワークブーツを目にする機会が増え、ドレスシューズにはない底周りの仕様や機能面、そしてそれが故に生まれるシルエットになんだか急に興味をそそられました。そしてドレスシューズのデザインにワークブーツのテイストを盛り込むようになります。

Winsonshoemaker×田中十靴店 DRESS MONKEY SHOES 詳しくはこちら

Winson Shoemakerのお話の続き

Winsonブランドでは、そこから数年間カジュアルなワークブーツとエレガントなドレスシューズを平行して製造するようになります。

そしてエミルは2つのスタイルを区別することを決断。エミルが最初に作り始めたワークブーツはMidas Bootmakerとして、ドレスシューズはWinson Shoemakerとして別のブランドとなった訳です。

360°ノルベジェーゼハンドステッチ 手、手、因みに底付けだし縫いも手

因みにWinsonという名前は、エミルの父であるザーウィンさんから取られました。ウィンさんの友人たちは彼をPak Winと呼ぶそうです。また、ウィンさんはテーラーをしておりそのお店の名前がWin’s Tailorだったとの事です。

Winさんの息子さん(Son)でWinson、Winson Shoemakerというわけです。

注文依頼当時、伝えるのに非常に苦労したウェルトのギザギザ ファッジングウェルトでやっと通じた
裏をひっくり返すと表のドレッシーな表情とは正反対、正に屈強なワークブーツ仕様 Dr.Sole
それぞれの木型そのものの形をしたラステッドシューツリー付属

さあ、そこから田中十靴店で何故Winson Shoemakerの既成靴を取り扱うことになったかですが長くなるので今回はここまでとさせて頂きます。

長々と申し訳ありませんがよろしければ次回もお付き合いください。

これやからSaint Crispin’sはやめられへん 其の八

サンクリピンを仕入れる際、私はいつもルーマニアの職人と直接やり取りをしています。

手染めの色はどのくらい?もう少し暗め?穴飾りの大きさは?穴飾りの中の色は?(それ細かすぎるやろ)等々、職人側から質問が来ることもありますし、当店側からこんな事出来るか?と聞くことも多々あります。

日々ディスカッションの賜物でしょうか?当店ではデザイン自体を一から作ってもらったりもします。

そのデザインの一つがこちら

Derby 5 eyelets punched cap toe このモデルも格好いいな~

ワークブーツの意匠をもとにデザインしたドレスシューズ。

絵を書いて、こんな靴を作ってと依頼。パターンを作成してもらいました。

そして更に今回このダービーをもとに作った新作がこちら。

Derby 5 eyelets half brogue

¥267,300(税込み)

素材 クラストカーフ
色 Blackish purple(紫を極限まで黒に手染めで仕上げた独自の黒)
底材 Single leather sole+Higher heel, plus 4mm, Cuban style
製法 Hand sewn welted
ウィズ F
※木型に沿ったラステッドシューツリーが付属しております。
価格はシューツリー込の価格です。

商品についてはこちらをご覧ください

外羽根式セミブローグです。つま先にメダリオンを入れました。

革は手染めにて仕上げるクラストカーフ

色は当店独自の黒、紫に染めた革を黒に極限まで近づけるブラキッシュパープル。

このデザインは元の元、ワークテイストドレスシューズを作る段階から候補としていたデザインです。

当店の都合上、一気に新作は出せないので第二弾として登場!!

メダリオンリスト17通りある中から、キャップの直線との相性やつま先の形状を考え、これが格好いい!!を選択しました。

チゼルトウに対して、面にデザインが収まるよう縦長のメダリオンを選択。

ここも今回のポイント

ギンピング(ギザギザ)を入れてます。セミブローグらしさを出したく職人に依頼しました。

イメージですがこれがある事でよりスポーティーに見える印象。

ヒールは当店独自指定

4ミリアップキューバンスタイル(通常より4ミリ高くして接地面に向かって傾斜を付けるピッチドヒール)+土台事態に張り出しを設けてもらっています。このヒールもワークブーツから着想を得ました。(職人に伝えるのに非常に苦労した部分です)張り出しにより、更に立体的に、グラマラスに。

お好みにもよりますが私は、ドレッシーに見えるさまは必ずしもシャープさや薄さだけではないと考えています。メリハリがあってこその立体感やドレッシーさ。敢えて出っ張りを作り傾斜をより引き立てるように指定しています。余分は作れど、そこはドレスシューズメーカー、サンクリスピン。

ドレスシューズの枠から逸脱することなく収めています。

Derby 5 eyelets punched cap toeの外ハトメ(metal eyelet dark brown)
Derby 5 eyelets half brogueは外ハトメなし。紐は当店の田中十靴組紐、黒紫に変えて撮影しています

比べると違いがわかる。

セミブローグモデルは外ハトメをなくしています。

今回メダリオンとギンピング(ギザギザ)を加えスポーティーさをプラスするにあたってドレス度はパンチドキャップトウと同様のバランスに保ちたかった。そこで羽根部分をシンプルにしました。

ハトメを無くしても独特の湾曲を描く羽根が個性を失わない

当店の基本スタンスはスーツスタイルにコーディネート出来る靴。でありながらそこから崩していける靴を考えています。単純にお仕事に履けて、普段も履きたいなと思える靴。

実際普段履くかというと履かなくてもいいんです。ただ履いてみようか?とイメージはできる。それだけでも違うと思います。簡単そうで結構ハードルは高いので。

そのイメージは、ワークブーツモチーフのデザインをドレスシューズメーカーに依頼することで、いい塩梅になると私は考えました。何故なら基本はドレスシューズだから。

逆に例えるとわかりやすい。

ワークブーツを作るメーカーにドレスシューズのデザインを依頼してもそれはワークブーツです(そのコンセプトも格好いいと思います)しかし着崩すいいアイテムにはなれど、ドレスアップは出来ない。もしくは限度がある。

ドレスシューズであればドレスダウンする事が出来ます。分かりにくいですがトータルでコーディネートした際の着地点の違いです。

Derby 5 eyelets half brogueはこちらからご購入頂けます

私の出発点は先にも書いた通りスーツスタイルにも履けるドレスシューズ。

普段も履くと書きましたが、もしスーツを着る機会のあるお仕事ならこの靴が普段履く靴といえるかもしれません。(普通お仕事をしている日のほうが多いですから)

そしてたまの休日に、この靴を履いたカジュアルなスタイルでもやってみようか?とイメージできる靴になれば嬉しい限りです。当店は、その為のデザインバランスであったりシルエットを日々模索しております。

イメージを裏切る(いい意味で)

サドルシューズ

甲回りを縦に走る革の切り返しが馬に乗る際の鞍(サドル)に似ていることからサドルシューズと呼ばれています。古くからイングランドでも好まれた靴の意匠のようですが、私世代のサドルシューズのイメージと言えばアメリカ靴。

作業靴に近い使われ方(デッキブラシ持った外国のおっさんが履いてるイメージ)や、スーツスタイルに合わせるにしてもどこかポップというかロックというか…そんなイメージです。

丸くてしかも配色もコンビでどこかアメリカンカジュアルを想像してしまいます。

田中十靴店ではそのサドルシューズという意匠に足し算引き算を加え、全く違うカテゴリー?に属するような靴を作りました。

当店企画により生まれたデザインTLB Mallorca Saddle derby plain toeご覧ください。

サドルシューズはサドルオックスフォードとも言われ、基本内羽根式です。

これを当店ではダービー、外羽式にしました。

この時点で全然見た目が違います。サドルシューズは横から見ると甲部分が別の革で覆われ、縦に切り返しが入っていることが定義と捉え、当店の靴もサドルシューズにカテゴライズされるかと。

正面から見るとベーシックなプレーントウダービー

スーツスタイルにも合わせたくなるベーシックな佇まいです。

しかし、横から見ると他のプレーントウとは違う革の切り返しラインが走ります。

切り返しラインが真っすぐ下に落ちず、ヒールに向かって伸びている点もいいですね。

走ってるという表現がしっくりくるかと。

定番のサドルシューズに見られるパーフォレーション(穴飾り)は全て省きました。よりミニマルに洗練された雰囲気を出したかった。

木型はドレッシーなチゼルトウラストを使用

サドルシューズの武骨なイメージをいい意味で覆したいという思いからドレッシーなシルエットを選択しました。

そして革はフランス・アノネイ社のボックスカーフ黒一択

カジュアルなイメージの強いサドルシューズをバチっとスーツスタイルに取り込みたくなるこの裏切りこそ、この靴で実現したかった部分です。

極めつけの足し算

当店のサドルダービーはTLB Mallorcaのアーティスタコレクション、ドレッシーなコレクションに属するシューズです。でもちょっとはみ出してみたかった。

多分アーティスタコレクションの靴にVIBRAM社のモルターラソールを貼り付けたのは後にも先にも当店だけじゃないでしょうか?見た事ない。

私は約20年前に、フローシャイムのコブラバンプにコマンドソール縫い付けて履いていたちょっと斜め上を行っていた人間です。なのでこのくらいは普通。むしろこのデザインにマッチすると思って選択しました。

個人的に実は、前半分にゴム貼るの好きじゃないんですが、このソールは例外、見た目が好きなんです。凸凹がそこまで主張しない。でもドレッシーな靴のシルエットにほんの少しハードさを加えてくれます。ウエストの括れを残しつつこの縦の立体感、スポーティーな印象。

で、ドレッシーでスポーティーでもあり、アメカジの定番イメージをも併せ持つ田中十靴店のTLB Mallorca Saddle derby plain toe、普段着に合わせるイメージが浮かべばもうこっちの物。

ドレッシーにラフなスタイルに思うままにコーディネートしてみて下さい。

このサドルダービーは、基本普段のお仕事スタイルに取り入れて頂く事を前提に作ったドレスシューズです。

ドレスシューズというのは便利なものでドレスダウンしていく事が出来ます。

お洋服の歴史と一緒です。ダウンしていく事が革靴を普段も履く鍵です。

ジャケット羽織って、シャツ、ノータイ、チノパン、ジーパン、スラックス。

も少しダウンでクルーネックニットにスカーフ、カットソー。

素材、デティール、ワーク、ミリタリー、リゾート取り入れたジャケットで~

ジャケット脱ぐのはちょっと難易度高めですね。何故ならドレスシューズの重厚感に上が負ける。

逆に言えば、革靴に負けない何かを上に羽織れば普段のカジュアルな気分のスタイル完成です。

何処かにドレスアイテムを混ぜ込むのも手ですね。

是非、当店のサドルダービーで色々なコーディネートをお楽しみください。

余談

テレビでスタイリストの方が「カジュアルダウンして着る」と言ってました。なんのこっちゃ?(カジュアルな気分の洋服をダウンする?テンション下げろいうてんのか?)と思いました。

TLB Mallorca Saddle derby plain toe

価格 ¥74,800

素材 BOX CALF
色 NEGRO(BLACK)
底材 シングルレザーソール+モルターラソール(VIBRUM タンクソール)
製法 Goodyear
ウィズ F

(シューキーパーは付属しておりません)

これやからSaint Crispin’sはやめられへん 其の七 底周り編

当店がデザイン制作を依頼しパターンを作ってもらったSaint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue

Saint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue Brown

¥257,400(税込み)

素材 Russian calf(Hatch grain)
色 Darkbrown
底材 Norvegese hand stitched leather sole
製法 Norvegese Hand sewn
ウィズ F
※木型に沿ったハンドメイドシューツリー付属しております。
価格はシューツリー込の価格です。

商品についてはこちらをご覧ください

デザインについては其の五其の六でご紹介して参りましたが、今回は底周りについて書きたいと思います。

靴全体の印象を決定づける底周り、当店独自の指定をしておりますのでご覧ください。

ドレッシーな木型を使用した内羽式のフルブローグ

そこにあと少しのボリューム感を加え立体的な足元を実現する為、ノルベジェーゼハンドステッチを採用しました。元は水の侵入を少しでも防ぐため考案されたステッチですが、このハンドステッチが靴自体、更には履いた時の足元の立体感を生み出します。

ストームウェルトまでいかない張り出し感

分かりやすい所ではトリッカーズ、カントリーシューズのストームウェルト、張り出しが広いとカジュアル感が出ますね。

そこまではいかない、あくまでドレッシー且つ抜け感のあるフルブローグを目指しました。

特筆すべき点がここ

ウイングのラインに並行してストレートに伸びる底周り

アウトサイドロングウイングに合わせノルベジェーゼハンドステッチを外側全面にヒールまで伸ばして

ウエスト部分のみ釣込んでもらいハンドステッチはなし

そしてインサイドはショートウイングに合わせウエスト部分にはステッチを掛けず括れを持たせて

ウエストは通常通り釣り込まれるのでペイス留め、外側は縫っているので釘留めなし

外側はストレートに、内側はグッと中に入り靴自体の括れ、立体感を持たせて

この仕様はルーマニアの工場の職人と直接やり取りをする当店ならではの仕様です。

(実際サンクリスピンのオーダーメニューには存在しません)

更に仕掛けあり

ヒールの高さ4㎜アップし尚且つ接地面に向かって絞るキューバンヒール

踵部分までノルベジェーゼハンドステッチを掛け、ボリュームを出し言わばカジュアル感を持たせた仕様にドレッシーに見せる為のキューバンヒールを付けて見ました。

私も今まで行った事の無い仕様です。しかし、そもそもデザインも今までに見た事のないデザインの為もうやってみよう。欲求にかられ指定しました。

結果、独特の傾斜が生まれ靴のデザイン自体が浮かび上がる仕掛けとなりました。

底周りも含めてアシンメトリックなフルブローグに仕上がっております。

ドレッシーにスーツスタイルに履けて、尚且つスポーティーさを活かし普段にも履いてみようか?という欲求にかられる一足に仕上がっております。

その為のデザインであり、底周りバランスです。

是非お試しください。

当店にサイズのご用意がない場合は受注生産させて頂きます(納期は約2か月半)

サイズは当店にて合わせて頂きご注文頂くか、ご来店が難しい場合はサイズサンプルをお送りしてサイズ確認して頂けます。(オンラインにて決済後サイズサンプルをお送りします)

※お客様のご都合による商品の返品はお受けできません。予めご了承下さいませ。サイズに関しましてはサンプル試し履き後変更可能です。

これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の六 もう少しお伝えしたいデザイン編

当店にてパターンを依頼し作ってもらったSaint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue

デザイン編おまけ。第一弾はこちらをご覧ください

おまけと言いますかまだお伝えしたい部分、補足です。

outside
inside

フルブローグ、細かい意匠やデザインバランスによって雰囲気は異なります。

細かい所ですが、製作段階でルーマニアより確認のメールが来ました。

「ジグザグは入れるか?」

ギンピングと言うのかな?いつも忘れるんですがブローグシューズの革の継ぎ目にあるギザギザですね。

ゴリゴリしたフルブローグも大好きなので迷いましたがデザインが複雑な分、ジグザグ無しのカッティングでお願いしました。(職人にも相談しましたがジグザグにするとうるさくなるんじゃない?との事)

穴飾りが靴全体に散りばめられながらどこか灰汁の抜けたフルブローグに仕上がっています。

ロングウイングと言えば外羽根式がオーソドックスですね。しかし私が依頼したのは内羽根フルブローグ

何故なら私が今、内羽根を履きたかったから

内羽根ながら外羽根のロングウイングを意識してデザインを考えたらこの形に落ち着きました。

扇が気持ち外にカーブして外羽根の形を想起させる形

ヒール部分も外と内で違うデザイン
内側にもう一つのウイング
シームレスバック

この靴について詳しくはこちらをご覧ください

現時点で在庫は8と8ハーフのみとなっております。

ですが受注生産可能です!!(納期は約2か月半)

他のサイズをご購入の際、当店にてサイズ合わせて頂きご注文頂くか、ご来店が難しい場合はサイズサンプルをお送りしてサイズ確認して頂けます。(オンラインにて決済後サイズサンプルをお送りします)

※お客様のご都合による商品の返品はお受けできません。予めご了承下さいませ。サイズに関しましてはサンプル試し履き後変更可能です。

特別な一足を是非ご検討ください!!

これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の五 デザイン編

私はサンクリスピンを始める際、オーストリアのサンクリスピン事務所に出向きました。

代表のフィリップとお話しその場で当店の黒、ブラキッシュパープルは出来るか?等打ち合わせをし取引する事となりました。

その後フィリップ曰く、「靴の細かい事はルーマニアの職人と話してね~」という事でそれ以来ずっとルーマニアの職人とメールでやり取りをし、商品をセレクトしています。

私も靴に携わって結構長いので、これは出来る、これは無理、これ出来そうは大体わかります。

なのでこれ出来る、出来そうは職人に確認し大体実現してきちゃいました。

部分的なパターン変更は勿論、通常オーダーでは指定が中々難しい事が当店では可能です。

そしてついには靴のパターン、デザインを作ってもらうようになりました。

※パターン代をお支払いしております

Saint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue Black

今回一からパターン作ってしまったSaint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogueのデザインのご紹介です。

外側
内側
正面

私の頭の中で文字通りグルグル回っていたデザイン。外側がローグウイングでグルっと回って内側はショートウィング。

私は捻くれてるのか、非対称な物が結構好きです。対をなす靴なので両方揃うと対象、ここも気に入っています。

職人にこんなデザイン出来るかな?とまずはメールで相談。インサイド、アウトサイドのイメージを送りました。そうすると返ってきた返事は、「2足どちらも出来るよ」

いやいや2足の靴じゃないです。内と外でデザインが違う1足の靴です。

こんな感じのスタートです。

ようやく職人にもご理解いただけたところで、まずこのパターンは大きいので各サイズ毎に作る際、毎回お値段が高いとの事。ここも重要です。

シームレスバック

そして極めつけは、踵の中央で革を継ぐか継がないか。勿論継がない方がよりパターンが大きいので高いです。継がない方が後ろからの見た目格好いいよな。職人も「継がない方が格好いいけどね」という最後の一言。

ここはもう妥協せずいこうと...

継ぎ目を踵の内側まで持ってきました。ここで継ぐならもう一つ仕掛けよう。

内側に小さなウイングを設けました。

仕様が決まり出来上がりを見た事がないのに発注。

この時点でまだ想像の靴です。

しかしサンクリピンの職人さんは非常にセンスがいい。作っている靴、当店でお願いした靴からセンスを信頼しているのでそのままGOです。

  • Saint Crispin’s Oxford, long and short wing full brogue Black
  • 価格 ¥257,400(税込)
  • 素材 Crust calf, hand stained
  • 色 Blackish Purple(紫を極限まで黒に近づけた手染め)
  • 底材 8㎜ leather sole
  • ヒール 4㎜アップピッチドヒール
  • 製法 Norvegese hand stitched
  • ウィズ F

※木型に沿ったハンドメイドシューツリー付属しております。
価格はシューツリー込の価格です。

仕上がりはバッチリです。私のイメージを寸分狂いなく再現してくれました。(クリスチアーナ有難う!!)

とても自然に見えます。よく見ると内と外でデザインが違う。そして右足、左足。対をなすと対象になる。

さり気なく違いを生み出すアシンメトリックなフルブローグが完成しました。

フルブローグはその重厚さから、まさにクラシックなスーツスタイルを完成させます。

そこにほんの少しの遊びを

またフルブローグ自体はスポーティなデザインである側面からカジュアルな装いにも適します。

このボリューム感と穴飾りで華やかな普段着を演出しましょう。

カチッとしたスタイル、普段着のカテゴリーを超えたノンジャンルな当店のフルブローグをお楽しみください。どちらのスタイルも実現してしまう素敵な仕掛けがまだまだ御座います。

続きはまた今度、または店頭にてご説明致します。ホームページからのご質問も大歓迎です。

商品ページはこちらよろしければご覧ください。

皆様のご利用を心よりお待ちしております。

見た目が好きです

TLB Mallorca イミテーションフルブローグレイジーマン

当店でお願いして作ってもらいました。

TLB Mallorca Model 245 Negro ¥73,700 

※紐靴に見えますがイミテーションです。両サイドがゴムになっていて伸び、そのまま脱ぎ履きが出来ます

レイジーマンとは怠け者を意味します。

この靴のデザインは紐靴を履いている風で実は脱ぎ履きしやすいスリップオン的な要素も欲しい。

紐靴を履いてカッチリしてる風でいて横着しちゃおう的なちょいとズルい発想が起点でしょう。

でもいいじゃないですか。

デザインが格好いいんだから。

見た目が好きです。

もうこれ以上お絵描きする事は出来ないだろう靴というキャンバスの上に新しい線が加わっています。

この流れるようなウイングのステッチ、ブローギングを一回遮断してしまうんですから斬新ですよね。

機能を加える事で生まれた副産物とでも言いましょうか新しいデザインだと思います。

自画自賛にはなりますがこのデザイン、このシルエット、メチャいい

履いた時もこの縦のラインがアクセントになりますね。

つま先はソフトなチゼルトウ

何かモダンさを感じますし重厚感もあるデザインかと。

当店のフルブローグレイジーマンはウイング部分とヒール部分に革の切り返しはなくステッチのみでブローグを表現しています。

切り返しを無くすことで滑らかな靴のラインを出し、よりモダンに。

でもしっかり穴飾りはフルに開けクラシック且つスポーティーな靴として。

このレイジーマンはドレッシーなTLB Mallorcaのアーティスタコレクションモデルですが

美しさの決め手であるウエストの括れはそのままに、前半分をダブルソールにし、華奢になり過ぎないように指定しています。

ハーフミッドソール、スペードソールとも言います。フルブローグとの相性も抜群のバランスです。

多分、この仕様は当店しか指定していないんじゃないかと思います。

ドレッシーでありモダン、気楽さを併せ持つ稀有なデザインです。

ドレスの要素を活かしスーツスタイルに

モダンさ、気楽なスリップオン感覚を活かしカジュアルな装いに

  • TLB Mallorca Model 245
  • 価格 ¥73,700(税込)
  • 素材 BOX CALF(アノネイ)
  • 色 NEGRO(BLACK)
  • 底材 Harf mid leather closed channel sole
  • 製法 Goodyear
  • ウィズ F

(シューキーパーは付属しておりません)

この見た目をフル活用してやりましょう!!

皆様のご利用、ご来店を心よりお待ちしております。