違う物が欲しい、ちょっとでも

革靴のデザイン

足を保護したり、はたまた美しく魅せたりするために足の形をした革のキャンバスに描かれたデザイン。

もう出尽くしてますね。新しいデザインと言えど何かが基になっていたりバランスを変えたりして新鮮味を出しています。

しかし、またこのちょっとの違いを加えて人と違う物を履いたり、したりすること自体が楽しかったりするんですよね。違いの匙加減を楽しんだり...

当店のTLB Mallorca タッセルローファー

TLB Mallorca Model 546 Museum Calf Marron ¥63,800(税込)

私のイメージではタッセルらしさ全開のタッセルローファーです。

アメリカ発祥のデザインタッセルローファー

これはあくまでイメージですよ?

全体的に丸っこいフォルム、モカステッチもトウの丸みに沿ってラウンド

ふっくらした丸みあるトウ コバの目付も美しいです

横からの厚みも何か、らしさが溢れています。

でも、ここが他とはちょっと違う

通常革紐が通っているこの履き口部分

ハンドステッチの凸凹にて紐飾りを表現しているんです。

TLB Mallorcaを始めるにあたってスペイン・マヨルカの工場兼ショールームに行きましたが

行くまでは、通常のコインローファーを発注しようと思っていました。

ですが、このモカステッチを纏うタッセルローファーを見て「あ、こっちにしよう!」と直感で決めたモデルなんです。

この糸通っている凸凹が革の艶と相まって、いい表情なんですよね。

履き込む事でより表情よくなるでしょう。

ある意味完成されたデザインのバランスを奇抜にいじるのではなく、ちょっとした遊び心を加えて変化をもたらしています。こういうのにやられます。

更にここが他とはちょっと違う

ヒール部分までステッチが掛かっています

個人的に好きな仕様です。

ヒール部分も含めて360°ウェルトが掛かっている仕様。(今のところ当店のみの仕様かと思います)

ストームウェルトまでいかないおとなしめの張り出し。

ミュージアムカーフ独特のマーブルな模様、ムラ感

こうする事でこの外側のストレートなラインが生まれます。

ヒール自体にほんの少しボリュームが加わり靴のフォルムが浮き立つよう。

では、何故こんな張り出しを作ったりするのか?

実は、少し力の抜けたカジュアルな雰囲気を出したいからなんです。

ここから話はちょっと逸れていきます。

なぜこのヒールの出っ張りや丸み、ステッチ等がカジュアル感なのか?またカチッとしたスタイル(フォーマルの対義語はインフォーマルであり、カジュアルとは相対しないのでここでは使いません)とは何が違うのか?

お仕事でも着る機会のあるスーツ、カチッとしたスタイルはラペル、ショルダー、パンツに当てるセンタークリーツ等、角で構成されています。そして体のラインに沿って無駄のないシルエットになるんじゃないでしょうか?

丸みはありますがドレッシーな見た目バランスも持ち合わせています

おのずと靴も無駄が省かれ(ソールなんかも出来るだけ絞り込まれて張り出しがなかったり)装飾の少ない靴を履合わせると全体的に纏まったりします。スクエアトウなんかも角で構成されたスーツスタイルに相性いいですよね。

ではカジュアルな装いは?

イメージとしては、お仕事着として着るスーツをベースにデカいポケットが付いたり、ボタン増えたり、一番分かりやすい所では、シルエットがルーズで丸みを帯びていたりします。今の季節ならジャケット羽織らずに角ばった部分が少なくなったりもしますね。

シャツジャケット、オフホワイトスラックスにタッセルローファー

言い方を変えるとカジュアルな装いとは、少し無駄を作ってやる作業なんですね。

なので丸みあるシルエットの靴は丸みを帯びたカジュアルな服のコーディネートに溶け込みやすいし、気持ちルーズなシルエットな服には360°ウェルトの出っ張りとボリュームが溶け込みやすい。

(溶け込みやすいというだけで全部が全部じゃないですよ)

こんな理由から、ちまちまと分かりずらい所に拘り、ほんの少しのカジュアル感を追い求めております。

シングルレザーソール

ですがその匙加減は大事にしています。

例えばウェルトをストームウェルトにして張り出し、よりボリューム感を出すとカジュアル感が増します。ですが無駄を省いたスーツスタイルには合せにくくなります。(合わせても格好いいスタイルはあると思います)

ウェルトの目付に加え、コバのツメが立っています。細かな仕様が全体の雰囲気に繋がります。

あくまでドレススタイルに履く事の出来る範囲内での違いを楽しみたい。

要はお仕事着も普段のカジュアルなスタイルもどっちにも履きたい。

これは永遠のテーマですし、相容れない部分も多々あります。極論を言えばローファーをスーツに合わせるてどういう事?とか色々言い始めるときりがないですが、それはシュチュテーションによって変わるとも思います。

合わせやすいダークトーンでありながら表情豊かなムラ
  • TLB Mallorca Model 546
  • 価格 ¥63,800(税込)
  • 素材 MUSEUM CALF
  • 色 MARRON
  • 底材 Single leather closed channel sole
  • 製法 Goodyear
  • ウィズ F
    (シューキーパーは付属しておりません)

靴単体としても物凄く格好いいと思います(質も雰囲気も)

一方で洋服と合わせて服と靴一体となった時に、他の靴との違いをよりいいと思って頂ければとも思います。

この違いの匙加減でどっちのスタイルにも履いてみたいと思って頂けたら嬉しいです。

どっちかに偏っても全然オーケーです!!

皆様のご来店、ご利用を心よりお待ちしております。

違う物が欲しい

そもそも洒落たものが欲しい場合、ちょっとでも人と違う物を求めて探す事ってあるんじゃないでしょうか?

しかも人と違うけど決して突飛ではない物を探すのが男の性かと...

流行はそうやって緩やかに変わるのかな?と思っています。しかも個人的には流行に流された感は出したくないみたいな。ややこしな~

TLB Mallorca Model 242 Museum Calf Negro 価格¥73,700(税込)
ステッチも最小限でシンプルなサドル

私もその一人

全くおんなじは何か面白くない。ほんのちょっとだけ違う事をしたい。でもあからさまに主張しない程度に...

だからこのローファーなんです。

コインローファーのコインの穴を無くしたその名もキャッシュレスローファー!!

(コイン挟めないからコインレス→昨今の風潮に合わせてキャッシュレス。微妙にダッサいネーミングですが物は格好いいです)

TLB Mallorca Model 242 Museum Calf Negro 価格¥73,700(税込)

デザインを田中十靴店でリクエストしました。(うちにしかないです。いまのところ)

違いを生み出しながら主張し過ぎないバランス、これです。

靴のメーカーさんは何かを付け足す事は嫌がりますが、省く事は結構オッケーしてくれます。

そこらへんは経験上分かってる。

ほんの数分でスペイン・マヨルカから送られてきた画像

リクエストしたら即パターン作ってくれました。(ホンマ数分で返信あり)

頼んだことはとってもシンプルですからね。

でも実は私が頼んだ元のパターンが載っている木型はスクエアラストだったんです。画像のとおりモカステッチもスクエア。

何故スクエアバージョンのパターンを頼んだかというとラウンドバージョンのローファーのサドルパターンにはバンプ部分のモカの延長線にステッチが入っていたんです。スクエアラストの方にはサドル部にステッチがない。

コインの穴を無くすのでそこは出来るだけステッチなくスッキリさせたかった。

こんな経緯です。

で指定したラストはTLB Mallorca アーティスタコレクションのエレガントなラウンドトウラストGOYA

意図を汲んでくれたら嬉しいな程度の期待を込めて。

パターンはそのまま行くならスクエアのモカ縫いが乗っかるかな?と思ってました。

それもありか?今まで見た事ないし...

で、ドキドキしてたんですが仕上がりは

ラウンドトウに沿うハンドモカステッチ ソールの目付も素敵です

ちゃんとラウンドトウラストに沿って丸いモカステッチ!!

TLB Mallorca流石です。トニー有難う!!

TLB Mallorca アーティスタコレクションだからこそのウエストの括れ

このミニマルなデザインのローファーにはラウンドでありながらエレガントなラストを使用したかったんです。

アメトラ的なショートバンプのローファーとは一線を画すローファーにしたかった。

そこでTLB Mallorcaのアーティスタコレクション、ドレッシーなラストGOYA を指定しました。

スッキリしていてもロングノーズノーズしていないパターンの妙

あとちょっとデザインのバランスが違えばシャープさが強調される木型です。

凄く上手く纏まっていると思います。

製法はグッドイヤーウェルテッド ウエストも縫ってますよ この括れは凄い

話は戻りますが人とちょっと違う物が欲しい、あからさまな変化ではなくて。

世には定番とされるデザインやフォルムが存在します。それはそれで素敵です。完成されていると思いますし私もやっぱりこれだね!というのは存在します。

でもそこにほんのちょっとの変化を加えて人とちょっと違う事をしてみるのも定番と呼ばれるものに少しのスパイスとなって楽しいかな?とも思います。

ヒールカップは小さくて丸い 丸さは大事です。踵は直線ではなく丸いから

また話は変わりますが、フォーマルとはルールです。もう決まり事です。これはこれからもこんなルールがありますよと残っていくんでしょう。

しかし、服の話でよく聞かれるクラシックなスタイルというのはどうでしょう?

これは決まり事ではなくて、なが~い年月によって作り上げられた慣例、慣習によって成り立っています。

したがって今後も緩やかにですが変化していくんでしょう?

100年とか前なんですかね?スエード靴をスーツに合わせるのはご法度な時代にウィンザー公がフランネルのスーツにスエード靴履いちゃった。これが流行し今に定着しています。

凄く長いスパンで変わっていくんでしょうね。

TLB Mallorca Model 242 Museum Calf Negro

価格 ¥73,700(税込)

素材 MUSEUM CALF
色 NEGRO(BLACK)
底材 Single leather closed channel sole
製法 Goodyear
ウィズ F
(シューキーパーは付属しておりません)

ほんのちょっと人と違う物が欲しい。違うスタイルをしてみたい。

これもコーディネートを楽しむ一つのマインドです。

自分の中でのご法度をちょっと緩和してみるのは如何でしょう?

そんな心を擽るローファーに仕上がってると思います。

よろしければお試しください。

皆様のご来店、ご利用を心よりお待ちしております。

これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の四

デザインを作ってもらいました。

当店にしかないです。(今のところ)

これやからサンクリスピンはやめられへん。

Saint Crispin’s Derby 5 eyelets punched cap toe ¥239,800(税込)シューツリー込のお値段です

ここ数年、インスタ等の画像を見ていて、ふと気づくとワークブーツの画像が目に留まるようになっていました。

羽根の切り返しや、ステッチの入れ方、特に底周りの意匠が気になりました。今のお仕事スタイルや少し力の抜けたドレススタイルに丁度いいかな?と感じたんです。

そこで私のイメージするワークブーツの意匠を取り入れたデザインをこちらで考え、サンクリスピンに依頼した次第です。

インパクトあるレースステイ

まず、このアーチを描いた羽根とパーフォレーションに外ハトメ!!

ここが当店デザインの肝です。

そして、この羽根の切り返し。

ちょっと凝ってます。内側に縫われて最後外側に。

アーチパーフォレーションは羽根根本に繋がる形で。

パーフォレーション(穴飾り)は親穴(巣穴?)のみ子穴(小さい二つの点々)は無くしてみました。

こうする事でデザイン自体が武骨な雰囲気のみにならないように。

ヒールにも他のサンクリスピンにない仕掛けアリです!!

Higher heel, plus 4mm, Cuban style

通常より4ミリ高くしてもらい、接地面に向かって絞るキューバンヒール(ピッチドヒール)

そしてこのヒールの出発点、根本!!に張り出しを設けてもらいました。

ワークブーツに見られるヒールの形状をヒントに、私はドレス靴メーカーに依頼する事で非常にエレガントに仕上がると考えました。

ルーマニアの職人さんと直接メールでやり取りするんですがここを伝えるのに一番苦労しました。

苦労した甲斐アリ非常にエレガントに。

そしてこの少しのボリュームがドレス靴でありながらカジュアル感を演出していると思ってます。(こんな仕様を指定出来るのも当店ならではです)

Saint Crispin’s Derby 5 eyelets punched cap toe
  • 価格 ¥239,800(税込)シューツリー込
  • 素材 クラストカーフ
  • 色 Dark Brown
  • 底材 Single leather sole+Higher heel, plus 4mm, Cuban style
  • 製法 Hand sewn welted
  • ウィズ F
  • ※木型に沿ったハンドメイドシューツリー付属しております。価格はシューツリー込の価格です。

※価格は当店の既成靴として一足からのオーダーより少し抑えた価格とさせて頂いております。それでも高いですけどご了承ください。

一昔前に比べ、お仕事着も激変していると思います。一言でカジュアルと言っても色んなカジュアルなスタイルがあり、またお仕事に適したカジュアル感が求められる時代でもあります。

革靴の持つ重厚感や威厳を保ちながらドレスダウンするスタイルを模索した結果こんな靴が出来上がりました!!

そういった着想からうまれた当店オリジナルデザインSaint Crispin’s Derby 5 eyelets punched cap toeにご賛同いただけると嬉しいです。

次回は実際のコーディネート例も交えてこの靴を紹介出来ればと思います。

田中十靴組紐狂騒曲(後編)

組紐と言えば、単色の紐も素敵ですが、組み方により生み出される鮮やかな色のコントラストが特徴ですね。

普通は異なる単色の糸束を組む事で複雑な色合いを出すんですが、田中十靴組紐は糸の束の段階で黒と紫を混ぜてもらっています。

糸の束の色を選んだんじゃなくて、糸から選んだんです!!そしてあの独特の色のコントラストを無くす作業をしました。

黒紐ながら、ぼわーんと浮き出す紫

前編でも書きましたが、全体は黒っぽく見えて真っ黒じゃない所まで持って行くの非常に苦労しました。

素材は、絹57%ポリエステル43%

蝋引きの靴紐と言えば素材はコットンです。実はコットンのサンプルも依頼しました。それはそれで良かったのですが、せっかく組紐メーカーさんに依頼するのだから絹を使おう!!となった訳です。

でも絹は水、摩擦に強くないんです。なので絹に限りなく近い質感で絹に比べ圧倒的に強度のあるシルクポリエステルにて補いました。

絹独特の光沢感ある田中十靴組紐

毛羽立ちもなく独特の光沢があるので蝋引きはしておりません。

田中十靴組紐は平紐です。

ただの気分で平紐お願いしてみました。今巻きたいのが平紐なだけです。

しかしどうも面倒くさい事を頼んだようで...

組紐は丸紐を平らに潰して平紐にする事も出来るようです。

しかしその場合、最も細くとも幅は6ミリくらい。ドレスの紐としては幅が広すぎるんですね。

ほか平紐もあるんですが厚みが薄くペラペラで革靴の紐としては不向き。

そこでメーカーさんが組む機械をアレンジしてまだ市場には出回っていないんじゃないか?という10打ちという方法で組んでくれました。

左:田中十靴組紐 右:当店取り扱いの普通の平紐

幅約3.5ミリといったところでしょうか?厚みもそこそこあります。

糸束は7本の糸で形成、10本の糸束で組まれているので10打ち。糸は計70本使用されています。

黒糸、紫糸ブレンド作業、手作業でやってくれてるんですよね。有難う御座います。

前編に書かせて頂きましたが、この糸の配分を何度も調節し色を変え、出来上がったのがこちらの紐です。

色味は比べると分かる程度、組み方による独特の立体感
ブラキッシュパープル色に相性抜群 Saint Crispin’s U-CAP FULL BROGUED DRESS DERBY WITH SWAN NECK, 3 EYELET
表情あるハッチグレインに巻いてみてもいい TLB Mallorca Model 216 Hatch Grain Negro(Black)

いつもの黒靴を誰にも悟られずに変化させるのはいかがでしょう?

そんなに主張はありません。田中十靴組紐は商品としてもインパクトなく分かりずらいのが売りと言えば売りです。

田中十靴組紐 75センチ(5~6穴用) 価格¥2,200(税込)

(紐先、金ゼル使用。当店で加工致します)

先にも述べましたが、色や艶に特化する為、水や摩擦に強くない絹糸を使用しています。

他の紐に比べ強度や結びやすさが売りではありません。

ガシガシ履く道具としての革靴に巻く紐なのに結構繊細な紐である事ご了承ください。

私靴、お気に入りの一足に田中十靴組紐

やはり今後、茶色の組紐にもトライしてみたいですね。こげ茶にしっくりくる紐、ライトブラウンに合う紐、バーガンディー等々

黒紐なのに、混ぜる色を変えてバリエーション!というのも面白い。

靴紐は固定するための道具と同時にアクセサリーと考える事も出来ます。組紐自体がそうですね!!

今後も色々試していこうと思います。

田中十靴組紐狂騒曲(前編)

最初はこの靴の色に合う紐を作ってみようかな?が始まりでした。

Saint Crispin’s Plain oxford Imitation punched cap toe ¥232,100(税込)

当店のサンクリスピンの黒は手染めのパープルを極限まで黒に仕上げてもらったブラキッシュパープルというお色。

どうせなら靴の色を取り入れた紫がかった紐を作ろうと。

そこで、パッと浮かんだのは着物などには欠かせない色んな色が混ざった組紐だったんですね。

実は、組紐のシューレースは前々から存在します。でもどちらかというと丈夫さの方を謳った商品でした。

当店では紗乃織靴紐(さのはたくつひも)の蝋引き平紐をご用意しております。

紗乃織靴紐(さのはたくつひも) ¥1,320(税込)

こちらは蝋引きでしっかり目の詰まった風合いある紐です。昔から好きで自分でも使っています。

ただ、私は全く違う角度、組紐独特の和の色に着目した訳です。

京都の組紐屋さんにコンタクトを取りました。

「あほなこと言うな」みたいなトンチンカンな依頼かも!?とドキドキしましたが、突然の相談にもかかわらず丁寧にご対応いただき感謝の限りです。

サンプル依頼

まずはイメージを伝える為に実際靴を持って行ってどんな紐を作りたいのかの打合せ。

私のイメージはアクセントとなるカラー紐ではなく、あくまでも黒紐として使える事。

話は飛びますが、昔近所の祭りで、かき氷にイチゴとメロンとレモン、赤、緑、黄色のシロップ全部かけてみたことがありますドス黒い色のかき氷になった事を覚えています。

色んな色の糸、対照的な色をぶつける事でドス黒い紐が出来ないか?しかも黒糸を使わずに。

綺麗な色の組み合わせが特徴の組紐。要は敢えてきたない色を作ろうと言う訳です。最初はそんな感じのイメージでした。

失礼かな?という提案も「面白いですね」というお言葉を頂き、その場で色を選定。

当初のブラキッシュパープルに合う紐という事で紫は使おう。それをどうやったら黒に見せられるか?

ここから色の迷宮に迷い込むわけです。

糸の色が溶けて混ざり合う訳ではないので黒に見せるには黒糸は使わなくては無理と言われ、じゃあ黒と紫、あと何色を使おう。出来るだけかけ離れた色を使う方がいいかな?

実は組んでみないと全体がどんな色合いになるかはわからないんです。なので取り合えず目安となる紐を組もう。

出来たのはこちら

緑と紫が勝つので以外に茶靴に

緑を足しました。

全く黒じゃない。

これはこれで格好いいけど…

最初は全くかけ離れた所からのスタートでした。

他にも青っぽいのやら、完全なる紫やらカラフルなサンプル紐が出来ました。

この時点で黒と紫糸のみを使う事に決めました。

実は欲が出てきまして当店のサンクリスピン、ブラキッシュパープル色以外の黒靴にも使える紐にしてみようと。

ここから黒糸と紫の配分、そして紫自体の色のトーンを変えて試行錯誤。

まさに迷宮。ちょっと心が折れそうになりました。

お願いしたサンプルの一部です。もっといっぱいある

実は、紐単体で見るのと、実際靴に付けて見るのとでも雰囲気が違うんです。

黒靴に付けて見るとやっぱり紫が強い。なんて事の繰り返しでした。

糸一本、二本の世界

どうしても紫の紐になってしまう。

とうとう紫糸自体を変えようと言う事になり、より暗いトーンの紫糸を取り寄せてもらいました。

そしてようやく仕上がったのがこちら

左:田中十靴組紐 右:通常の黒平紐

黒です。黒っぽいです!!

画像ではお伝えしにくいです。何ならこの時点では田中十靴組紐の方が黒く見えるくらいですね。これが靴に巻くと違うんですよ~

当店取り扱いのTLB Mallorca ストレートチップ モデル502

変化の付けにくいストレートチップに敢えて付けてみました。

黒紐と言われれば黒!?くらいの色味。

でも黒紐と並べるとちょっと違う。

黒と言われれば黒、でも普段とちょっと違う。その位を目指した結果このトーンに落ち着きました。

実際、あとちょっと紫の糸が増えただけで紫紐になるんですよ。

主張し過ぎず一人ほくそ笑むバランスに仕上がったと思います。

正直インパクトないです。分かりづらい物作ってしまったな~という思いもありますが、奥ゆかしい靴紐、付けてる本人が気持ち豊かになる靴紐を目指した(つもり)

満足いく靴紐に仕上がりました。

当店の紫がかった黒ブラキッシュパープル色のSaint Crispin’s Plain oxford Imitation punched cap toe 相性バッチリ

田中十靴組紐 75センチ(5~6穴用) 価格¥2,200(税込)

(紐先、金ゼル使用。当店で加工致します)

長くなりました。素材や組み方についてのお話もありますが今日はこの辺で。

後編につつく

これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の三

ほぼ手仕事により生産されるサンクリスピンの靴故、年間生産足数は約1500足と非常に少ない小さなメーカー(これはホント少ない。大きい靴屋なら1メーカーに対しての発注が年間1000足とか)

にもかかわらず世界中に愛好家を獲得しているサンクリスピン。

元々、数人の顧客を相手にオーダーメイドの靴を作り始めたのが始まりです。

通常のメーカーでは、こちらの指定した木型、デザイン、革、色、底周り等で一足だけ作って、というのはちと厳しい。

ましてや、一足のデザインのここをもうちょっととか、パターン自体を変更、作ってもらうのは更に厳しい。

サンクリスピンは一足からのオーダーを受ける細やかさが残っている非常に希少なメーカーです。

要は手作業で作るのでそんな数作れない、だから高いんですけど、メチャメチャ小回りが利くんですね!!

ここからようやく田中十靴店のSaint Crispin’s Model 741 タッセルローファーのお話

Saint Crispin’s Model 741 TASSEL LOAFER WITH SQUARED TIP AND APRON

まだちゃんとご紹介していない部分があるんです。

底周りはいつもの指定の厚み8ミリ、レザーソール

このモデルは私のタッセルローファーのイメージをいい意味でぶち壊してくれたボリューミーチゼルトウのローファー。

このシルエットをより引き立てるのが、通常ヒールより高さ4ミリアップさせ地面に近づく程シェイプさせたキューバンヒール!!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_5314-1024x684.jpg

ここなんです!!

サンクリスピンの無数の仕様の中からこのモデルにふさわしいシルエットを導き出したわけですが、さてここからが大変でしたし面白かった。

私がキューバンヒールと指定してオーダーシートを送るとルーマニアのクリスチアーナからメールがくるわけです。

後からメール読んだら分かるんですが、クリスチアーナは「キューバンヒールはスタンダードか4ミリアップかどっち?」と聞いてるんですが、私はキューバンヒールはシェイプさせるだけだと思ってたんですね。

なので、OKキューバンヒールで!!みたいなメールを返すわけです。

そしたらまたクリスチアーナが同じようなメールがくる。

これが三回ぐらい続きまして、私ようやく理解する訳です。キューバンヒールにも通常の高さバージョンと4ミリアップバージョンがあるのね?

凄いなそこまで細かく指定出来るし確認してくるメーカー、サンクリスピン!!

流石!!芸が細かい。

勿論、指定はよりシェイプが際立つ4ミリアップキューバンヒールで!!

因みに通常のキューバンヒールと4ミリアップキューバンヒールの違いが分かる画像も送ってもらいました。

またどこかで通常キューバンヒールも使おう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_5333-1024x684.jpg

この傾斜とシェイプがスポーツカーの美しいボディーラインと重なる。

もしくはシャコタンのようにぐぅ~っと地面を這うように見せといての括れ。

車詳しくないんであれなんですがそんなイメージです。

Saint Crispin’s Model 741 TASSEL LOAFER WITH SQUARED TIP AND APRON
  • Saint Crispin’s Model 741
  • 価格:¥239,800(税込)(シューキーパー込)
  • ラスト B-Chiseled
  • 素材 MOU
  • 色 BURGUNDY
  • 底材 Single leather sole
  • 製法 Hand sewn welted
  • ウィズ F

靴自体の美しさは勿論ですが履いた時の優美さは絶景!!

美しさにも基準は色々あると思うんですがこのチゼルトウの木型の、このタッセルローファーのデザイン

だからこそのキューバンヒール。

正解だったかと。

事細やかに対応してくれるサンクリスピンによって生み出された田中十靴店のサンクリスピン741

美しい傾斜を持つチゼルトウ、タッセルローファー。

物のクオリティー、履き心地も味わいながら、このシルエットを活かして是非着飾って下さい!!

皆様のご来店、お問い合わせを心よりお待ちしております。

これやからSaintCrispin’sはやめられへん 其の弐

こんなん出来るかな?

思いついたらとりあえず言ってみる。

サンクリスピン。出来る、即答。

これやからサンクリスピンはやめられへん!!

この独特の切り返し、カーブがかった外羽根が凄く格好いいと思いまいた。

サンクリスピンのモデルはこの羽根にウイングチップです。

SAINT CRISPIN’S U-CAP FULL BROGUED DRESS DERBY WITH SWAN NECK, 3 EYELET

でも私はこのカーブにはカーブをぶつけたいと思ったんですね。

お願いしてパターン乗せ換えてもらいました。

想像した通り、いや想像以上にいい出来栄え!!

アッパーには当店リクエストカラーBlackish-purple!!(手染めのパープルを限りなく黒に仕上げた色)

と、ここまではリクエストすれば出来るんです。パターン乗せ換え代高かったですが...

実はここからが本題。今までサンクリスピンにはなかった仕様をお願いしたんですね。

このデザインには底回りのボリューム感を持たせたい。

そこでノルベジェーゼ仕様。(底材厚み10ミリ指定 当店通常取り扱いモデルは8ミリ)

元は雨の侵入を少しでも防ぐため、アッパーの革、もしくはウエルトの革を中底に縫い付ける製法です。

しかし今となってはこのステッチが生み出す立体感、模様が1デザインとして魅力的ではないでしょうか?

サンクリスピンのノルベジェーゼ製法。

前半分のボールと呼ばれる踏まず手前までの位置を縫う仕様。

踏まずも含めた部分、ヒール以外を縫う仕様。

全周縫いを掛ける仕様。

3パターンあります。

でも私はこの3パターン以外の仕様をお願いしたんです。

この位置まで縫いを掛け

ウエスト部分は縫いを掛けず内側に釣込んでもらい

ヒール部分はまたノルベ

SAINT CRISPIN’S U-CAP FULL BROGUED DRESS DERBY WITH SWAN NECK, 3 EYELET

出来たのがこの見た目

この底周り

意図としては、サンクリスピンらしい括れは残したかったんです。

でもボリューム感は出したかった。

特にヒール部分のちょっとした張り出しは必須だと思ったんですね。

聞いたら、出来ると快諾!!言うてみるもんです。

これやからサンクリスピンはやめられへん!!

でも仕上がりをみてサンクリスピンごめん、思いました。

結構面倒くさいことさせたな。

このステッチ、アッパーの革を外にせり出させウェルトに見立てて縫うんですね。言葉にするの難しいですがデザートブーツのステッチダウンのようにアッパーとソール(正確にはミッドソール)を縫い付けてるんです。

で、ウエストのアッパー部分は内側に釣込んでもらい

またヒール部分は外にせり出させて...

ホンマごめんよ、めんどくさいこと頼んで。

でも凄いの出来たわ!有難うサンクリスピン!!

メリハリ

あと、この羽根の切り返しがいい

最後、羽根の切り返しは上にカーブ

そしてヒール部分に掛かるステッチでドレス靴の範疇でありながらボリューミー

SAINT CRISPIN’S U-CAP FULL BROGUED DRESS DERBY WITH SWAN NECK, 3 EYELET 価格¥297,000(税込)シューキーパー込み

田中十靴店では当店取り扱いのないモデルでも一足からオーダーを承ります。

サンクリスピンのお靴であれば画像からでも品番を特定しオーダー致しますので、もし気になるモデルがあればお気軽にご相談ください。

当店ならではの思いもよらぬ仕様で靴が作れたりしますよ。言ってみれば出来る事結構ありますから。

あと、田中十靴店セレクトのサンクリスピンも選りすぐりの格好いいモデルなんで是非見に来てください。

皆様のご来店、お問い合わせをお待ちしております。

これやからSaintCrispin’sはやめられへん

久々のブログです。   さぼっておりました。

田中十靴店企画のサンクリピンニューモデルが入荷して参りました!!

ご紹介せねばなりません。

Saint Crispin’s Model 741 タッセルローファーお披露目!!

  • 価格:¥239,800(税込)(シューキーパー込)
  • ラスト B-Chiseled
  • 素材 MOU
  • 色 BURGUNDY
  • 底材 Single leather sole
  • 製法 Hand sewn welted
  • ウィズ F

※価格は当店の既成靴として一足からのオーダーより少し抑えた価格とさせて頂いております。それでも高いですけどご了承ください。

これ同じ木型を使った靴です。

なんかローファーの方がすっきり見えないですか?

こちらのハンドモカの形状がボリューミーなチゼルトウを絶妙に直線的に見せてるんですね。

サンクリスピンには定番的に、しかも無数のタッセルローファーが存在し、それこそ木型との組み合わせで見え方の異なるローファーが作れるんですが、今までのタッセルのパターンはハンドモカ縫い部分はラウンドしてました。

少なくとも私はラウンドの他見たことがなかった。

このデザイン、このパターンはチゼルトウの為に作られたパターンなんですね。

田中十靴店ではサンクリピンの木型、Clasic(ラウンドトウ)とB-Chiseled(チゼルトウ)の2種類を使って展開しているんですが、正直B-Chiseledを使ってタッセルローファーをやろうという発想はなかった。

しかし!このモカのパターンを観た瞬間。これや!!と

新しい発見。

これやからSaint Crispin’sはやめられへん、クセになります。

実際にはボリューミーなのに足元をシャープに美しく補正してくれるスクエアなモカ縫い。

敢えて補正と言わしてもらいましょ!スーツ等もそうですが、心地よさの他に美しく見せる事も大切なポイントです。

見る角度によってはこの木型の持つ重厚感というか厚みも健在!!

今回アッパーに使用したのはMountain calf

相当細かいグレインレザーです。カジュアルな雰囲気、表情でありながら

敢えてドレス靴としての優美さも残したいという意図からこの超細かいグレインにしました。

そして色はBurgundy

私ここでようやく気付きました。私はBurgundy好きやな。

理由はあるんです。いや、だって使いやすいもん!!

靴の色、超大まかに言うと黒と茶が大半ですね。Burgundyも茶に一つとして数えてる。

でもよう見るとこれ独立した色ちゃうやろか?なんか他と違う気がする。

突然ですけど、黒い服に合う色の靴、黒の次何色が浮かびますか?

私はBurgundyなんですね。黒とボルドー系は相性いい。黒系の洋服までカバーできる黒以外て実はあんまりないんですよ。イメージしてみて下さい。黒の次にオーソドックスと言われる焦げ茶より合う思わないですか!?

Burgundy

使いやすいんです。独立した色なんです。

なので今回このローファーにも使いやすくてエレガントなBurgundy

エレガンテ!!

カジュアル化のすすむ昨今。

タッセルローファーはその代表格と言ってもいい。

勿論このローファーもその流れの中にあります。

皆様のイメージするカジュアルってどんなものですか?

この色、素材、シルエットを活かしてドレッシーなカジュアルというのは如何でしょう?当然ローファーやからドレスダウンは無限大。

でも敢えてスーツスタイルにこの靴を持ってこようと思うのもアリかと...

私のイメージするカジュアルは極端に言えば、この靴を履いてスーツスタイルをカジュアルな気分で着こなす事。

それ即ちカジュアルです。(あんまり上手いこと言えんけど)

是非お試し下さい!!

実はまだこの靴には仕掛けがございます。続きはまた今度(小出しにせんと続かん)

皆様のご来店をお待ちしております。

SaintCrispin’sオーダーのあれこれ其の三

田中十靴店では、当店取り扱いのSaintCrispin’sのモデル以外でも一足からのオーダーをお受けしております。

オーストリアのシューメーカーSaint Crispin’sはルーマニアに工房を持ち一足一足ハンドソーンウェルテッド製法により製造される非常に希少な靴です。(わずか月産80足)

「ブログSaintCrispin’sオーダーのあれこれ」にて実際オーダーして頂いたお靴を徹底解剖してまいりましたが、今回は底回り編!!

どんなソール仕様にするかで靴の雰囲気もガラリと変わる。

さて今回は…

Saint Crispin’s Model 515

内羽式のブーツ、ドレッシーなシルエットでありながらグレインレザーを配しブラウン系コンビ色で纏めたこちらのお靴にはダイナイトソールを付けて頂きました。

因みにウェルト、ミッドソールダイナイトソールを合わせた厚み12ミリ仕様

ここ!!厚みも細かく指定が出来ます。

ダイナイトソールだと10ミリ、12ミリ、14ミリ

この厚みで気持ちドレッシーに見せたりカジュアル感をプラスしたりする事が出来る!!

Saint Crispin’s Model 515 ダイナイトソール

全然関係ないですけどこのダイナイトソールと呼ばれるパターン

イギリスのハルボロラバー社のゴム底で本当はダイナイトシリーズの中の一つのパターン。ホントの名はスタッテッドソールやったかな?ダイナイトシリーズの中の一つのパターンなんですね。あまりにメジャーなので通称ダイナイトソールで通ってますね。もう一つメジャーな底材でリッジウェイも実はダイナイトシリーズの一つのパターンです。

話戻りましょ

Saint Crispin’s Model 515

シュッとしたラストにこの厚みが今回のポイント!!

お店にてカタログをご覧いただけます

カタログに使える底材が載ってます。

こんだけの部材を使用して厚みやその他の仕様を決めて特別な一足を仕上げるわけです!!

その他の仕様ってなんや?

田中十靴店取り扱いのSaint Crispin’s  MODEL 111FNA
田中十靴店取り扱いのSaint Crispin’s  MODEL 513 

以前のブログ「ほんのちょっとなんです」でもご紹介させて頂いたんですが上のラウンドのモデルと下のスクエアのモデル、ウェルトの張り出し方変えてるんです。ラウンドの方が一ミリ張り出し広く取ってます。ドレス靴の範疇で、ほんのちょっとカジュアル感出したいから田中十靴店で指定かけました。

【レザーソールの厚み】

田中十靴店取り扱いモデルは8ミリ指定

6ミリ、8ミリ、10ミリ、12ミリと指定が可能

厚みを増すことで、スポーティーに仕上げたり、6ミリと薄くする事で

よりドレス感を出したり。(8ミリは一番標準、バランスよくドレッシーです)

田中十靴店取り扱いのSaint Crispin’s  MODEL 668 コバ色:Black
田中十靴店取り扱いのSaint Crispin’s  MODEL 118 コバ色:DarkBrown
田中十靴店取り扱いのSaint Crispin’s  MODEL 108 コバ色:Natural

【コバの色】

黒、こげ茶、ナチュラル(明るい茶)選べる。

ソールの色でも違いが出ますね。ステッチの色も変わるし。

そしてソールの雰囲気をガラリと変え存在を与えるNorvegese!!

ごめんなさい!!

この仕様、画像の持ち合わせがありません。

ノルベでも踏まずまでステッチ掛けたり、ヒールまでステッチしたり360度縫いかけたり、ストームウェルトでステッチ掛けたりで兎に角満載!!

そのうち自分の靴でNorvegese仕様の靴をオーダーしてご紹介しますんでご勘弁ください。

書いてて自分でも意味わからん状態になってきましたが如何でしょうか?

要は底回りは部材と厚みと色とノルベやストームウェルトやらの組み合わせなんです。

これを機に数えてみましたが82通りありました。アッパーデザインと使う革を掛け合わせれば正に無限!!

自分だけの一足を手に入れる喜び味わえますよ!!

因みに私が個人でオーダーを考えてる靴(オーダーサンプルを兼ねる)は

デザインのパターンも底回りもサンクリスピンの仕様にない物にしようと思ってます。

また次の機会にご紹介できればと思います。

では、皆様のご来店を心よりお待ちしております!!

SaintCrispin’sオーダーのあれこれ其の二

田中十靴店では、当店取り扱いのSaintCrispin’sのモデル以外でも一足からのオーダーをお受けしております。

オーストリアのシューメーカーSaint Crispin’sはルーマニアに工房を持ち一足一足ハンドソーンウェルテッド製法により製造される非常に希少な靴です。(わずか月産80足)

今回は実際オーダー頂いた靴を徹底解剖してみようのコーナーです。

どんな指定をかけたのかご覧ください。

Saint Crispin’s Model 515

まずモデルですが全部把握は無理です。

当店でご用意するカタログや画像、インスタ等なんでも来いの中からモデルを選択します。

※画像等によっては品番を確認するお日にちを頂く場合がございます。

こちらのモデルはSaint Crispin’s Lookbookに掲載されていたモデル515です。

こちらのオーダー靴には異なる革三つが使われております。

つま先と踵にはクラストカーフのライトブラウン。(サンクリスピンの色手仕上げ)

ヴァンプにはインカカーフ(グレインレザー)のライトブラウン。

そしてレースステイ部にはシュランケングレインのミディアムブラウン。(因みにこの革、革見本にもないしリストにも載ってません。調べて指定かけました。根性や!!)

三つの革をこの靴のデザインに溶け込ませるの非常に苦労しました!!(指定かけんのも苦労したけど…)

当初、元となる靴の写真ではヴァンプ部にインカカーフのミディアムブラウンが使われていました。これは少し仕上げが違ったり使った革の色合いが濃かったり、シボが粗かったりした場合、キワモノになる可能性があると判断し

インカカーフをつま先の色合いに近いライトブラウンに変え、3素材使いながら色合いはコンビという風にご選択頂きました。(オッケー!!いい感じに仕上がった思います)

メチャいい色合いに仕上がった!!

このカーブウイング素敵や...

丁度いいのでここも指定のご説明

メダリオン選べます。(無しも出来ます)

何と17種類!!

もう想像力フルに稼働させるしかありません。

今回はカーブウイングのバランスに合わせてつま先に向かって窄まっていくメダリオンをご選択頂きました。

ハトメ 8アイレット 上四つスピードホック

このレース部分、ハトメですね。

色はダークブラウンで上4つをちょっと脱ぎ履きしやすいようにスピードホック指定。

色も豊富です。(6種類)

裏ハトメにしてドレッシーに仕上げたり、スピードホックなしで上までハトメ付けたり。兎に角色々!!

こういう部分でまた違った雰囲気に仕上げたり出来ますからね!!

Saint Crispin’s Model 515

アッパーはこんなもんかな?

細かく言えばライニングの色も変えれるし、ブーツなんかであれば後ろ引っ張るプルタブの色も選べるし、

その他要相談ですわ。聞いてみたらあったなんて革もあったし...

まだまだあるんですが長くなるので本日はここまでとさせて頂きます。

今回は主にデザインや革、アッパーに関してのオーダー内容を書いてみました。

次回はここも大事!!底回りについてのオーダー内容を徹底解剖してみたいと思います。

よろしければまた覗いてみて下さい。

そして皆様のご来店を心よりお待ちしております。